殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Monthly Archives: 3月 2009

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ハイテンション(2003/フランス)


マリー(セシル・ドゥ・フランス)は試験勉強のため、親友のアレックス(マイウェン)と一緒に彼女の実家を訪れた。その晩突然玄関のドアベルが鳴り、マリーは父親(アンドレイ・フィンティ)がいきなり男(フィリップ・ナオン)に刃物で斬りつけられるのを目撃。彼女は慌てて自分の痕跡を消し、ベッドの下に隠れるが……。

原題:Haute tension

※ネタバレしてます※

突然ですが、私は基本的に多重人格オチというものが苦手です。
なぜなら、夢オチと並ぶ『便利すぎる』オチだから。
このオチを振りかざすだけでどんな不条理も矛盾もたやすくねじ伏せてしまえる、ズルいオチだから。
オチを予測させたくないがために、視聴者に対してあまりにアンフェアに振る舞う映画がとても多いから。

だけどこの映画に限っては、相応しいのはこのオチしかない!とまで言い切っちゃう。
この映画は他の多くの多重人格映画とは真逆に、マリーが多重人格者であり、殺人鬼であるからこそ成立する映画だと思うんです。

確かにマリー自身が犯人だとすると、“彼”が殺人を犯しているところをマリーが傍観しているのはおかしいし、“彼”とマリーが同一ショットに共存しているのはおかしいと言えます。
でも! それでいいの。おかしいのが正解なの。

だってマリーは自分の多重人格を自覚してないから。
“彼”の人格が表に出ている間にぽっかり欠落してしまった記憶を無理やり(自分の都合のいいように)補完しようとしてるんだから、矛盾が生じて当然なわけです。

そもそも多重人格というのは一つの人格が表に出ているとき、他の人格は身動きできないもの(らしい)。
マリーが殺人鬼の行為を傍観しているシーンもそれになぞらえてのものでしょう。
マリーは本当に怯えながら“彼”が残虐の限りを尽くすのを見ているしかなかったんじゃないかな…

もしくは本編がリアルタイムで起きたことではなく、マリーの回想だとしたら?
この説を取る場合でも、矛盾点があるのは当然です。
いずれにせよ辻褄が合わないことこそがこの映画の正しいあり方なのではないでしょうか。

この映画は訳がわからないうちに終わってしまう1回目より、人格の統合をはかる多重人格者の話として観られる2回目の方が楽しいかもしれない。

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ゴースト・ハウス(2007/アメリカ)

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都会を離れ、静かな土地で生活をやり直そうと田舎の古い一軒家にやってきたソロモン家。だが、その屋敷では不気味な現象が次々と起こり始める。
長女のジェスはそんな怪奇現象に気付き、やがて“魔物“と対峙することになる……。


昼間でも薄暗い古ぼけた家の中と、抜けるような青空+ひまわり畑のコントラストが美しくも不安にさせられるような…不思議な魅力を醸し出してました。

前半はなかなか不気味でよかった。
ダイナミックにもほどがあるポルターガイストには驚きを通り越して笑ってしまいましたが…。

しかし思うんだけど、幽霊たちも助けてほしいなら相手を怖がらせるようなことばっかりしてちゃダメだろうに…。
ピンチになると一応加勢はしてくれるもののタイミングが遅いしさー。役に立たないにもほどがある。
後半はもう完全に「生きてる人間の方が怖いんですよ」パターンですね。
ラストはハッピーエンドでよかった。

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P2(2007/アメリカ)

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クリスマスイヴのNY。残業を終えたアンジェラはホームパーティへ向かうために車に乗り込むが、エンジンがかからない。駐車場の警備員・トムに車を診てもらうが、やはりエンジンはかからなかった。しかもビルが施錠されていてしまい、外にも出られなくなってしまう。それを知り途方に暮れていたアンジェラは、直後、薬で何者かに眠らされる。そして気が付くと、そこには手錠をはめられた自分と、サンタ姿で微笑むトムがいた……。


無事にタクシーも呼べて、地下から出ちゃいそうだけどどうするのかなーと思ったらドアが開かない展開。そして開始20分であえなく監禁されてしまう主人公。

導入が早いのはいいんだけど、不必要な音びっくりばっかりでイライラしてくるー
主人公がトムを刺激しまくって物事を悪い方向に転がしてるようにしか見えないのもまたイライラ。
犬がよく訓練されてるなあー、と、そこにだけは感心。名優わんこでした。

それにしてもトム…クリスマスにまで一人きりで地下の警備っていう寂しい状況に耐えかねて“ああ”なっちゃったみたいですけど、だったら仕事変えろよと思う。
ラストも正直「ざまあwww」とは思ったけど、あれってどうなの?
手錠で繋いだ上で燃やすってさすがに過剰防衛になりそう……。

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スティグマータ 聖痕(1999/アメリカ)

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ピッツバークに住む女性フランキー(パトリシア・アークエット)は、ある夜突然、手首に釘を打ちつけられたような不可思議な傷を負う、その後も傷は徐々に増え続け、彼女を苦しめていく。
この怪奇現象の報告を受けたバチカンは、アンドリュー神父(ガブリエル・バーン)を彼女の許に派遣するが…。


なにこの一人SM映画。
…っていうのは置いておいて、いかにもカルトホラーらしい痛々しいシーンも数多く見られますが、映像の美しさのおかげか安っぽさは感じられません。
キリスト教の捉え方に観点を置いた映画…というとやたらとお固い印象ですが、少なくとも視聴者を置いてけぼりにするような作品ではなく意外とすんなりとなじめる感じ。

しかし何度も見たい映画かと聞かれるとちょっと違うかな。

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ロードキラー(2001/アメリカ)

ロード・キラー 特別編 [DVD]
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深夜、モーテルの17号室から男が消えた。翌朝、男はハイウェイで無惨な姿で発見された。その頃、フラーとルイスはコロラドに向かい、ガールフレンド・ヴェナを拾った。3人でちょっとした冒険旅行を楽しむつもりだったが、ルイスのCB無線が”声をキャッチした瞬間から悪夢が始まった。「女は俺のものだ」その人物こそモーテル事件の犯人だった。正体不明、神出鬼没の殺人鬼ロードキラーの標的として狙われた3人。ハイウェイは地獄と化し、逃げても逃げても絶体絶命の地獄巡りがはじまった!


調子のいい典型的なDQNの兄貴とその弟と、弟のガールフレンドが主人公。
悲劇の引き金を引いたのは(当然のように)兄貴。
暇を持て余した彼はCB無線で繋がったトラックの運転手をからかってやろうと思いついたのですね。その兄貴にそそのかされて、ルイスは『キャンディ・ケーン』という女のふりをして無線を飛ばす。
で、糸にかかったのが『ラスティ・ネイル』という男。ところが、フィーッシュ!する前に電波が切れて通信が途絶えてしまう。兄貴がっかり。

そんなことをしている間に夜になり、二人は安モーテルに泊まることに。
そこでフロント係にねちねちと文句をつけているおっさんと出会う。
兄貴は超絶に機嫌の悪いおっさんに八つ当たりされてしまいますが、やられっぱなしで黙っているような兄貴ではありません。
折よく『ラスティ・ネイル』から再度コンタクトが入ったこともあり、彼は八つ当たりのおっさんが泊まっている部屋にラスティを送り込むことに。

モーテルに誘われて、下半身直結厨のラスティが引っかからない訳がありません。
約束の時間、隣の部屋の壁に耳を押し付けておっさん×2のやりとりに耳を澄ます兄弟。
ところが、言い争いはだんだんと不穏な方向に……
次の朝、八つ当たりのおっさんが下顎をもぎ取られた重傷状態で道路にポイ捨てされているのが発見される。

そして警察からのキツいお説教を経て解放された兄弟の無線に、また『ラスティ・ネイル』からのコンタクトが……
こっからずっと下半身直結厨おっさんのターン!
お前らそこのサービスエリアでチーズバーガー大量買いしてこい。全裸で。」とか言い出す。まじで。おっさん超楽しそう。

もちろんハイウェイを追いかけられるシーンとかもある。
だけどずっと緊張が続く演出ではなく、折り返し地点でちょっと息抜きシーンも挟んであったりします。
が、この映画に関してはその楽しげなシーンがむしろ不安を煽ったりして…

この映画には、ネット批判に代表されるような“匿名性”への警告が含まれている気がしないでもない。

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