殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Monthly Archives: 11月 2011

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リセット(2010/アメリカ)


リセット [DVD]
mobileリセット [DVD]

ある晩、映写技師のポール(ジョン・レグイザモ)が突然の停電に驚いて映写室から飛び出すと、そこは一瞬のうちに無人になっていた。同じころ、理学療法士のローズマリー(タンディ・ニュートン)は、抜け殻のような白衣の山が残された病院を助けを求めてさまよい歩く。その翌日、テレビレポーターのルーク(ヘイデン・クリステンセン)が部屋で目を覚ますと恋人の姿はなく、外には無人の街が広がっていた。


誰もが持っている「暗闇に対する本能的な恐怖心」に入り込んでくる内容にしたのはとっつきやすくていい思う。
それから、きっちり伏線を貼りつつも本題に入るまでがスピーディーで好感が持てました。
持ち主をなくした衣服がまるで抜け殻みたいに点々と横たわっている画も不気味で素敵だった!

音もなく忍び寄る暗闇も低く響く効果音と相まってなかなか怖く演出されてた。
ただ人の姿を象るのはどうだろう、ありがちだし別にいらなかったかなあ。もっと徹底して無機質で、掴めない存在であって欲しかったかも?
あと登場人物が揃って情緒不安定すぎ。
状況が状況なので仕方ない(むしろリアルな演出)とは思うんですが、何かって言うとすぐ声を荒げるからうるさくてイライラしてしまう。
ホラー映画の定番「足を引っ張りまくる子供」も健在で、地味ーにイラッとさせられる回数多し。

怖いシーンは本当に怖いので、理屈とか宗教色ナシでもっと単純なホラーに徹してくれていたらもっとよかったんだけど…。
やりたい事はわからんでもないんだけど、説明の仕方があまり上手ではないので消化不良に陥ってしまう。

男女一組、それも子供が生き残ったラストシーンや、そこで出てきた林檎の意味を考えるとリセットというタイトルは面白いですね。
アダムとイヴの時代からやり直すってことか。
原題(Vanishing on 7th Street)よりも好きかも。

内容的に仕方ないんですが、真っ暗な画面で光がチラチラするシーンが多くて「うわ目ぇ痛っ!」ってなりました(笑
暗い部屋で見るときは気をつけてね!……二つの意味で。

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サブウェイ123 激突(2009/アメリカ)


サブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]
mobileサブウェイ123 激突 コレクターズ・エディション [DVD]

午後2時、ニューヨーク地下鉄運行指令室で働くガーバー(デンゼル・ワシントン)は、ペラム発1時23分の電車が緊急停止したことに気付く。しかも、その電車はなぜか1両だけほかの車両と切り離されて停止していた。胸騒ぎを覚えたガーバーが無線連絡すると、ライダー(ジョン・トラヴォルタ)と名乗る男が人質19名の命と引き換えに、残り59分で1,000万ドルを市長に用意させるよう要求してくる。

原題:THE TAKING OF PELHAM 123

コレと『アンストッパブル』がごっちゃになるのは私だけではないはず。
ジョン・ゴーディの小説『サブウェイ・パニック』を原作としており、今回で3回目の映画化となるそうです。

タイムリミットを設けることでスピード感と緊迫感あふれるストーリーに仕上げながら、それでいて主役も敵もほとんど動かず、真っ向勝負な頭脳戦を繰り広げている所が面白い。
だからアクション映画とはちょっと違うような…かといって理詰めの映画でもないし…という不思議な印象の作品になってますね。

ライダーの立てこもってる列車は停止してるし、ガーバーは指令室に座りっぱなしなんだけど、それでも単調にならないのは多分カメラがいい仕事してるから。
登場人物の周りをぐるっと取り囲むようにして動くカメラワークが画面に臨場感と流動感をプラスしているんだと思う。

で、見終わって最初に思ったことは、もうちょっと人質の話に比重を傾けてほしかったなって。
リミットはただ残り時間が減っていくことだけじゃない。人質の命にもまたリミットが迫っていることを、彼らの抱える緊迫、焦燥、絶望を通じてもっと前面に押し出しても損にはならなかったはず。

あと現金輸送車の事故とかスナイパーの誤射とか、いかにも無理矢理なトラブルがリアリティを削いでてとても残念。
ガーバーと奥さんの話も「お約束だし家族愛要素も一応入れとくか」的な軽いノリにしか感じられず、これまた残念。
奥さんとのシーンは無くても支障がなかっただけに。

デンゼル・ワシントンとジョン・トラボルタはさすが実力派俳優!彼らの演技は間違いがなく、ついつい引き込まれてしまう。
…あの謎のラストまでは。
ガーバーに自分を撃たせることで何をしたかったのか、ライダーの内心が考えても考えても分からないのです。

金銭への執着と死というものは、最も遠いと私は思う。
だから、あれほど金に執着していたライダーがあっさりと死を受け入れたことがしっくりこない。
これだったら黒幕がガーバーだった方がまだ良かったかな。

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最狂絶叫計画(2003/アメリカ)

最‘狂’絶叫計画 (特別編) [DVD]
最‘狂’絶叫計画 (特別編) [DVD]
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ある夜、家で“見た者は7日後に死ぬ”という“呪いのテープ”を見ていた女子高生たちが死ぬ。ところ変わって、ワシントンから20マイルのトムと娘のスー、弟のジョージが暮らす農場に、ヘンテコなミステリーサークルが出現。普段は大人しい犬たちの様子までもおかしくなる。ニュース番組のレポーターとなったシンディ・キャンベルは、彼女が引き取って暮らしている甥のコーディを迎えに行った学校で、スーをむかえに来ていたジョージに一目惚れし、彼が出場するというラップ・バトルにコーディの担任教師であるブレンダと共に応援に出かける。ラップ・バトルに勝ち、黒人たちの歓声に答えたジョージだったが先の長いフードをかぶったためにKKKに間違われボコボコにされる。ラップ・バトルから帰りブレンダの家に居るシンディとブレンダだったが、ブレンダはシンディに「見たら7日後に死ぬ」という呪いのビデオテープを7日前に見たことをシンディに告げる。その直後、TVから髪が垂れ下がる女性が出てきてブレンダを襲う。

原題:Scary Movie 3

大人の事情でボロボロだった2には及びませんが、この3もストーリーを繋げることは二の次で、いかに数多くのパロディを盛り込むかに執着してしまっている感があるように思う。

1は決まったストーリーライン上にパロネタをトッピングする絶妙なさじ加減を保っておりコメディ映画として素直に面白かったのですが…
多分この辺は好みの別れるところでしょうが、いろいろな映画を繋ぎ合わせる手法は「つぎはぎ感」が目についてしまって、私は気になりました。
パロディ元もホラーからSF、ドラマまでと幅広いので守備範囲の広い人でないと全ては拾いきれなそうです。

サマラのお母さんの無駄な再現率の高さが一番面白かったかも。
あと、何気に好きなクイーン・ラティファが出演していて驚いた。

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ゾンビハーレム(2009/イギリス)

ゾンビハーレム [DVD]
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ある日、妻に別れを告げられたヴィンス。友人たちは彼を元気付けようと、女の人口が男の4倍という町・ムードリーへの傷心旅行を企画する。しかし、その町の女たちは皆ゾンビ化しており…。


登場人物は以下の通り。

・最近離婚したばかりで自堕落に暮らす主人公のヴィンス
・女にだらしないニール
・ゲイのグレアム
・ムードメーカーのマイキー
・ヒステリックな妻を持つパトリック
・オタクグッズ店主のマット
・どんくさいバンクシー

ニールは二回目のデートの相手をよりによって娼婦呼ばわりしてしまい修羅場、マイキーは妻と離婚の危機にある、パトリックはストレスセラピー中だったりと主人公以外も様々な問題を抱えており、全員誰かしらに「この糞野郎!(bastard!)」と罵られる生活をしている様子(当人が悪かったりそうでなかったり、理由はいろいろですが)。
しかしこんだけの情報を開始5分ぽっちで的確に視聴者にわからせてしまうんだから大したものです。

目新しい部分といえばゾンビが女性ばっかりってところくらいで、展開はごく普通かな。
でもその中でゴルフ好きがその趣味を生かしてゾンビを撃退したり、オタクが実にオタクらしい作戦を思いついたり…とキャラ一人一人の個性を最大限生かした展開を挟んでくるのでまったく退屈はしません。

この作品のゾンビは走らないけど武器を使うタイプ。ついでに決めポーズもつけるw
主人公グループもいいんだけど、このゾンビたちがまたキャラ立ちが素晴らしいのです。

他の映画のオマージュらしきシーンがいくつかあって、そういう小ネタを探してみるのも面白いかもしれません。
私はMIBしかわからんかった…残念。

ただどんどこわーわーやってるだけじゃなくて、ゾンビが発生した経緯や陰謀などについてもさりげなく伏線が張られています。
コメディタッチではあるけれどしっかりパニック映画していて緊迫感もあり、ホラー映画として成立しているところがポイント高い。

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処刑山 デッドスノウ(2009/ノルウェー)

処刑山 デッドスノウ [DVD]
処刑山 デッドスノウ [DVD]
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冬休みを満喫するため冬山へ入った医学生の仲間たちが、山小屋の床下にナチスの隠し財宝を発見する。医学生たちはその財宝をいただくことにするが、実はその場所は殺されたナチスの兵団が眠る場所で、凍土の中からナチスの兵団が冷凍ゾンビとして大量に復活。圧倒的なパワーと残虐性で、彼らを次々と血祭りに上げてしまう。


すごくつまらないって訳ではないけど、すごく面白いって訳でもない、微妙な印象だった。
コメディ系は笑いのツボがちょっとでも違うと全く楽しめないから難しいですね。
吹き替えと字幕で1回ずつ観てみたけどどちらとも「うーん?」って感想だったので、多分根本的な部分で私の好みとは一致しないんだろう。

ゾンビのキャラクター性は文句なしにかっこいいんだけど、肝心のストーリーがグダってる。
あれじゃ途中で飽きてくるのでもう少しスピード感が欲しかったです。
ただ、ゾンビ映画への愛がひしひしと感じられ、スタッフが楽しんでる感が伝わってくるのは好印象でした。
このジャンルが好き!って人にはおすすめできそう。あとスプラッタ映画好きにも。
(私はどっちかというとゾンビ映画って興味のない部類に入るので、その分評価が厳しくなってるんだと思う)

「海に行けばよかった…」って言うキャッチコピーが一番おもしろかった。

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メガ・シャークVSクロコザウルス(2010/アメリカ)


メガ・シャーク VS クロコザウルス [DVD]
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コンゴ民主共和国の炭鉱で村人が惨殺される事件が発生。現場には巨大爬虫類の足跡が残されていた。同じ頃、かつてジャイアント・オクトパスに倒されたはずの“メガ・シャーク”が米軍戦艦を襲撃し…。


定番のオープニング、定番のキャラクター、定番のバカ、定番の無駄死に、定番のフラグ、定番の展開…などなど完全に勢いだけで押してくる映画です。
更に安心の低クオリ…高度なCGと、ギャグなのか本気なのか解らない演出の中で糞真面目に演技を続ける役者というシュールな笑いも健在。

鮫とワニは場面によって大きさが変わるよ!もう何でもアリだよ!!
で、私がこの手の映画を好きか嫌いかで言うならもちろん大好きな訳で、非常ーーーに楽しかったです。
人生にはこういう映画も必要だと思うんだよ。

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ブギーマン2 憑依(2007/アメリカ)

ブギーマン 2 憑依 [DVD]
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ヘンリーとローラの兄妹は、幼い頃両親を“ブギーマン”に殺されたと信じ、いつか自分たちも殺されると恐怖に怯える日々を過ごしていた。そんなある日、ローラはその恐怖をを取り去るために兄がいた施設に入るのだが、そこには恐ろしい惨劇が待ち受けていた。


※最後までネタバレしてます

ローラはお兄ちゃん大好き。
ヘンリーがいたからこそ、彼女は幼い頃のトラウマをなんとか押さえ込んでいままで生きてこられたようなもの。
ところが兄が就職のために遠い土地に行ってしまうのを知った日から、彼女のブギーマン恐怖症は途端に悪化。
とてもじゃないけどひとりぼっちは耐えられない…そこで彼女はヘンリーが入院していた施設に入ることを決意。

その施設の精神科医役アレンを演じるのはあのトビン・ベル
小道具としてテープレコーダーなんか出てくる演出が憎い(笑
出演時間こそそれほど多くはないものの、主人公を呑み込むほどの存在感を備えているのはさすが。

で、ローラが入院したその日から、施設では事件とも事故ともつかない陰惨な死が続出する。
暗闇恐怖症は真っ暗な地下で体を引き裂かれて死に、潔癖性の青年は強力な洗剤を飲み下し、リストカッターは体内に入り込んだ蛆を取り除こうとして手首をずたずたに切り裂いて死亡…といった風に。

被害者の周りをうろちょろするのはもちろんブギーマン。
妙~~~~に動きが人間臭いのですが、それもそのはず、だって中身人間だもの。
その正体はヘンリー。

過去、ヘンリーはアレン医師が『自分の恐怖と向き合うため』と称する治療としてクローゼットに閉じ込められており、その時にブギーマンに憑依されたらしいです。
もしくはアレン医師の言う通りブギーマンなど最初から存在しなくて、ヘンリーは単に精神に異常をきたしてしまっただけなのかもしれない。
ともかく、自分が恐怖の対象である“ブギーマン”になることで、ヘンリーは恐怖を克服していたのでした。

が、そうなると一連の事件すべてが人力ということになる訳で、ほんの数分前までそこにあった死体や、それを縛り付けていたテープや血まみれのシーツやあちこちに飛び散った血痕を綺麗さっぱり掃除してしまうというのは、ちょっとどころじゃなく無理があると思うのですが…

ラストは必死に戦ったローラがすべての殺人事件の犯人として逮捕されてしまうというやるせなさ。
しかもローラが殺した“ブギーマン”の中身は恐怖から錯乱した医師だった。ヘンリーは隙をみて彼女と入れ替わっており、悠々と逃亡していたのでした。

前作とはアプローチが180度異なるスプラッタホラー映画で、変に気取ったところがなくてとっつきやすかったです。
逆に1が好きな人にはあわないと思う。

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ブギーマン(2005/アメリカ)

ブギーマン [DVD]
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幼い頃、クローゼットから現れた影のような化け物に父親が襲われたのを目撃したティム。以来、父親は行方不明に。それから15年、母親の葬儀のため帰郷したティムを待ち受けていたものは…。


よくも悪くもアメリカ向け映画。
ブギーマン(ベッドの下の暗闇やクローゼットに潜み、子供をさらうと言われる怪物)の存在が根付いている欧米ならともかく、日本ではウケないのも当然ですね。
ブギーマンって言われてもマイケル・マイヤーズしか思い浮かばない私なんぞはこの映画の楽しみ方(怖がり方)がまったくわかりませんでした。「暗闇の恐ろしさ」をメインにしてくれていればもう少し違ったかもしれませんが、ティムが怖がってるのはあくまでも「暗闇に潜む怪物」だからなあ。

演出については「怖がらせる」より「驚かせる」に重点が置かれています。お化け屋敷映画の典型みたいな。
だから要所要所でババーン!とこけ脅し的なスパイスは挿入されるものの、映画の展開自体は非常にフラットで退屈です。
開始50分あたりからの『恋人と一緒にモーテルにいたはずが、ドアを開けたら何故か実家のクローゼットの中、そして恋人も行方不明』…という何が何やらの一件からは多少の盛り上がりを見せるものの、結局謎だけを残したまましぼんでいくのでもうどうしようもありません。
主人公が恐怖に立ち向かってなんとかかんとかーってラストも、肝心の主人公に感情移入できない状態では応援する気にもなれないし、何の感慨もわき上がらない。

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イントゥ・ザ・ブルー(2005/アメリカ)

イントゥ・ザ・ブルー

イントゥ・ザ・ブルー<特別編> [DVD]
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ダイバーのジャレットと恋人のサムは仲間たちと海中で、財宝を積んでいると噂される伝説の沈没船を発見した。お宝発見とばかりに、船を引き上げようとしたが、同時に麻薬密輸機も見つけてしまう。そして、その麻薬密輸機の行方を追うギャングたちに遭遇。彼らはサムを人質にとり、ジャレットを脅迫。麻薬を取り戻そうとするが…。


ジェシカ・アルバの肢体を撮るために作られた映画。
…なんて言ってしまえばそれまでですが、これがなかなか侮れない作品に仕上がってます。

まず何と言っても水中の美しいこと。
この映像美のおかげで導入部からぐいぐい話に引き込まれるし、海の中の宝探しというロマンが凝縮されたような展開をこれ以上なく盛り上げてくれるのです。
人間のすぐそばをうろちょろしてる鮫の群れすら「怖い」より先に「美しい」と感じてしまう。
そしてその美しさの中に突然顔を出す血なまぐささのバランスがまた絶妙で、この辺がただの風景映画とは違うなーと感心。

水中ってどうしても動きが鈍くなるし視界も悪い(空気の泡や光の反射で)から見栄えのするアクションを撮るのって難しいと思うんですが、この映画はうまくやってるなあと思う。
たとえば水中シーンの合間に地上での攻防を同時進行させるとか、小道具として鮫を使うだとか。
あとハリウッドお約束の爆発ね。水中であっても爆発シーンは忘れずにねじ込んでくるあたりに、こだわりと言うか意地みたいなものを感じました。

海中で墜落した飛行機を見つけて、そこには死体と大量の麻薬が残されていて、麻薬を巡ってギャングに命を狙われるはめに陥って……なんておよそ日常的なスリルとは言えないのに、何故かすんなり受け入れられるのは舞台が非現実的だからなのかな(もう、あまりに美しすぎて!)。
いくらなんでも欲がなさすぎて逆に空っぽに感じられる主人公のキャラクターが成立するのも、理由はひとえに『この映画だから』なんでしょうね。

ただ、お宝を山分けする約束で3人に協力してたのに直前で裏切られて一人だけのけ者にされ、鮫にかじられて死んだ挙げ句にあっさりさっぱり忘れ去られたアマンダがかわいそうで、ハッピーエンドを素直に受け止められなかった…

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ソウル・コレクター(2009/ジェフリー・ディーヴァー著)

ソウル・コレクター
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科学捜査の天才リンカーン・ライムのいとこアーサーが殺人の罪で逮捕された。自分はやっていない、とアーサーは主張するも、証拠は十分、有罪は確定的に見えた。しかしライムは不審に思う―証拠がそろいすぎている。アーサーは罠にかかったのではないか?そうにらんだライムは、刑事アメリア・サックスらとともに独自の捜査を開始、同様の事件がいくつも発生していることを知る。そう、姿の見えぬ何者かが、証拠を捏造し、己の罪を他人になすりつけ、殺人を繰り返しているのだ。犠牲者を監視し、あやつり、その人生のすべてを奪い、収集する、史上もっとも卑劣な犯罪者。神のごとき強大な力を持つ相手に、ライムと仲間たちはかつてない苦戦を強いられる…。


ウォッチメイカーがいまいちだったのは、「書いてなかったけど実は裏でこういう事をしてたんです!!」という後だしばっかりだったからだな、と気づかされた。
これはそういうズルさがなくて面白かったですー。
特に第四部に入ってからのスリルとわくわくがすごかった!
締め方もきれいだし満足です。
惜しむらくは変換ミスが目につく事でしょうか。「燃えるような神」には笑ったけど。

この間、トムは永遠にファーストネームのトムでいいと書いたばっかりなのになんの前触れもなくファミリーネームが判明してしまった。
そんな…トムがただのトムではなくなってしまうなんて…!!
ロン・セリットーの本名がロレンゾっていうのもびっくりしたけど。
あとパメラだとかナンシーだとかジェイソンだとかクルーガーだとか、一つひとつは超ありふれた名前なんだけど、全部がまとめて出てくるとなんかそわそわしてしまう。
この作者、ホラー映画好きみたいだし。
「アメリア・サックスは、アイスホッケーのゴールキーパーのマスクをかぶった殺人鬼の墓は完全に埋められた事を悟った」という比喩表現には笑わせてもらった。

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