殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Monthly Archives: 6月 2012

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X-MEN: ファースト・ジェネレーション(2011/アメリカ)

X-MEN:ファースト・ジェネレーション 2枚組ブルーレイ&DVD&デジタルコピー(ブルーレイケース)〔初回生産限定〕 [Blu-ray]
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国際情勢が緊迫する1960年代、強力なテレパシー能力を持つ青年チャールズが、金属を自在に操れるエリックとめぐり合う。ミュータントとして人類と闘うべきか共存すべきか、異なる信念を抱きながらも友情を深めたふたりは、世界各地のミュータントを仲間に迎え入れていく。しかし戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者セバスチャンが、ミュータント集団“ヘルファイアークラブ”を結成。やがてセバスチャンが悪魔のごとき計画を実行に移したとき、チャールズとエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの絆を引き裂き、人類との“共存”か“支配”か、という正反対の道へと導いていくのだった……。


マイノリティの生き辛さや苦悩を今まで以上に押し出した内容だと感じた。
ミュータントというマイノリティな存在を性的マイノリティ=同性愛者と重ねあわせているということが過去作のどれよりも強く出てますね。

驚いたというか感心したのは、エンディングで流れる「TakeThat」の「LoveLove」がこの映画にぴったりの歌詞だということ!
かなりポップなリズム感の曲なのでエンディング曲がコレだと聞いた時はなんでまた…と首を傾げたものですが、映画を観たあとだとめちゃくちゃ納得できる。むしろ今ではこの曲しかない!と思うくらい。

歌詞中の“Give your love”、そして“Gimme, gimme what I need”、この二つこそ、この映画を如実に表すフレーズだと思う。
それはエリックとチャールズの間にある感情かもしれないし、あるいはチャールズとレイヴンの間にある想いかもしれない。もちろん他のキャラクターにも当てはまる。
この作品にはいたるところに“Give your love”と“Gimme, gimme what I need”の葛藤や切なさや苦しさが満ちあふれていたのだなあ、と今更ながらに実感…。

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生ける屍の死(1989/山口雅也・著)

生ける屍の死 (創元推理文庫)
生ける屍の死 (創元推理文庫)
mobile生ける屍の死 (創元推理文庫)

ニューイングランドの片田舎で死者が相次いで甦った!
この怪現象の中、霊園経営者一族の上に殺人者の魔手が伸びる。死んだ筈の人間が生き還ってくる状況下で展開される殺人劇の必然性とは何なのか?
自らも死者となったことを隠しつつ事件を追うパンク探偵グリンは、果たして肉体が崩壊するまでに真相を手に入れることができるのか?


トンデモ系の設定とは裏腹に、作者の勉強熱心さが伝わってくる真面目で哲学的なミステリです。
話を展開する舞台についてもしっかりとした調査のうえで描かれているので、読み進めるほどに日本の作家であることを忘れてしまいそうになるくらいです。
ただ後述しますがこの点には善し悪しがありまして…。

最初のうちは死生観に関する蘊蓄が続くので辟易する人も多そう。
その内容にしてみても作者個人の見解というよりかは、様々な資料から拝借した整理整頓された理論のつぎはぎに過ぎない印象を受け、まるで退屈な授業を聴いているような気持ちにさせられます。
あくまでも個人的な意見ですが、SFモノってもっとこう…開き直りみたいなものが必要じゃない?と思う。どれだけ理論理屈で武装したところで所詮はファンタジーなんだし。
「クマバチは自分が飛べると信じているから飛ぶことができるのだ」くらいのノリでいい。

舞台はニューイングランドの片田舎、登場人物も外国人なうえ、そもそも文体が翻訳モノっぽいノリ(特にくどくて大げさな比喩表現がそれっぽい…)なので、翻訳小説になじみがない方には少々とっつきにくいかと思われます。
(私は翻訳小説が好きなので、むしろ望むところだ!と思ったりしましたが)
加えてすでに述べたように理論理屈の語りによって更にハードルが上がる。

きっと以上のレビューをご覧になって「なーんだ、哲学で固めためんどくさい本なのね」と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、我慢してもうちょっと私の話を聞いてほしい。
いろいろと言いましたが、それでもこの本は「(`・ω・´)オススメ!」カテゴリに入っているのです。堂々たるトップ評価です。
退屈な“講義”はほんの一部分だけですので、どうかこの些細な欠点だけで上質ミステリである本書を手に取ることを諦めないでほしいな、というのが正直なところ。
なにせグリンが死亡してからは一気に荒波のような展開が押し寄せ、本を閉じるタイミングを見失ってしまうほどです。
話の繋ぎ方や展開の巧さは言うに及ばず、更にクライマックスに待ち受けるグリンの推理披露シーンでの怒濤の伏線回収っぷりには感動すら覚える。
もちろん伏線の張り巡らし方自体も実に巧妙で、「そういえばそんなセリフあった!」とか「そんな描写もあった!」とうならされるばかりでした。

ところで私はグリンとチェシャの二人が大好きです。
特にチェシャ! 彼女という奔放で魅力的なキャラクターをわかって頂くには、やはり彼女自身のセリフを引用するのが一番いいでしょう。
「(前略)人間は死ぬ瞬間に、ものすごい速度で自分の過去の人生をもう一度繰り返して経験するんだって」
「――そういう経験があるとしたらさ、その記憶の中の繰り返し人生にも最期の瞬間があるわけだろ? そしたらそこでもまた一生が繰り返されて、その最後のところでもまた一生が甦って、以下同様同様で、結局人間はずーっと死には近づくけれども、決して死ぬことはないってことになるじゃん」

物悲しい余韻が残るラストであっても決して絶望的にならないのは、本書には読者が彼女の強さを信じられるだけの十分な描写があるからだと思うのです。

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ハリウッド的殺人事件(2003/アメリカ)

ハリウッド的殺人事件 コレクターズ・エディション [DVD]
ハリウッド的殺人事件 コレクターズ・エディション [DVD]
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舞台は映画の都、ハリウッドーー。
ある夜、人気上昇中のラップ・グループ<H2Oクリック>がライブ中に射殺される。
ベテラン刑事ギャヴィランと新人コールデンのコンビが捜査にあたることに。
2人は現場に残されたダイヤのピアスと足跡を手掛かりに、犯人と目撃者を探す。捜査を進めるうちに次第に明らかになるショー・ビジネス界の裏側。
華やかな表舞台とは裏腹に、血生臭いバックステージに渦巻く陰謀に迫る!



wikipediaより:

内容はいわゆるバディムービーと呼ばれる、刑事コンビが活躍して事件を解決すると言うありふれた内容。ただし通常の刑事作品と異なるのは主役のコンビが二人とも副業を抱えており、その副業に絡んだ悩みや複雑な思いに振り回されつつ捜査を進めていくと言う点。シリアスなサスペンスや警察映画ではなく、全体的にドタバタ喜劇の様相を呈している。


…と言うわけで、単純明快な事件がサイドストーリー(いや、むしろ殺人事件の方がサイドストーリーか?)によって嵩増しされている感がありますが、テンポがいいのであまり気にはならないかな。
肩の力を抜いて楽しめて、それなりに笑えて、それなりに爽快感もあり、ハリソン・フォードとジョシュ・ハートネットの小気味よいやり取りが楽しめるコメディ映画。
後半の追跡劇はアクションも十分に盛り込まれていて、本来ならかっこいいはずなのにどっか抜けてる印象で、それがいい意味でこの映画らしいなーと思いました。

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パッセンジャーズ(2008/アメリカ)

パッセンジャーズ 特別版 [DVD]
パッセンジャーズ 特別版 [DVD]
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飛行機事故で生き残った5人の乗客たちの心の傷を癒そうと、セラピストのクレアは事故の真相を追究し始めた。しかし、事故に関する新事実を口にした生存者たちが次々と姿を消し、クレアは航空会社の人間に尾行され始める…。


実は不慮の事故で観る前にオチを知ってしまって…。そのときは相当ガックリきたんですけど、でもすべてを知った上で生存者たちの話を聞いていると、セリフの一つひとつにきちんと意味が込められていることがわかってすごく切なくて…幸い、ネタバレが大打撃になるタイプの映画ではありませんでした。
あっ、でもこれからこの映画を観ようかなーと思ってる方はネタバレは見ない方がいいです!
特にamazonのレビューはシャットダウンした方がいいですよ。自分が気に入らなかったからって盛大にネタバレかまして憂さ晴らししてる性格のひねくれたのがいっぱいいるので…。
まっさらな状態で挑んだ方が、一巡目はサスペンス映画として、そして二巡目はまったく違った角度で…と一粒で二度楽しめます。

役者は文句なしの演技派ぞろい。
エリックが壁の絵に思いの丈をぶつけるシーンとか、シャロンが静かに音楽を聴くシーンとか、言葉のないシーンこそ多弁で正直で、見ていると苦しくなってしまうくらい。

切ない面もありますが、エリックとクレアの一風変わったラブストーリーとしても楽しめました。
というかクレアがエリックに振り回されまくってる感じなんですけど(笑)エリックの突拍子もない行動と、それに慌てたり呆れたりしながらも次第に彼に惹かれていくクレアがキュートでした。

オチだけ拾い上げると「またこのパターンか!」と思わなくもない。なにせ同じオチを使っている他の映画に比べると「真実」に繋がるヒントが少ないので視聴者に対してアンフェアなんですよね。
でも私はこの映画の神髄はどんでん返しではないと思う。これはただただ流れに身を任せて、主人公と一緒に悩んで、戸惑って、笑って、泣く作品じゃないかな。
最後まで見終わったあとに登場人物の表情やセリフや行動を思い出すといろんな感情が押し寄せてきてただただ涙…。
サスペンス映画でありながら、とても優しく暖かい思いが込められた作品でした。

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サスペクト・ゼロ(2004/アメリカ)

サスペクト・ゼロ [DVD]
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連続殺人犯の不当逮捕が原因で左遷されてきたFBI捜査官の前で、続けて3件の猟奇的殺人事件が起こる。
まぶたを切り取り、ゼロの刻印がなされた死体。原因不明の頭痛に悩まされながらも捜査を続ける彼の前に、差出人不明のFAXが次々送られてくる。そこには犯人のヒントが記されていたのだが……。


“サスペクト・ゼロ”とは特定の犯行パターンを残さず、捜査線上に決して上がらない究極の連続殺人犯のこと。

『セブン』や『羊たちの沈黙』を彷彿とさせるあらすじですが、実際は望まぬ超能力を身につけてしまった男の苦悩の物語です。どっちかっていうとオカルト映画っぽい。
奇抜なカメラアングルや映像の構図、色使いはとても好きだし、実際センスもインパクトもある。
だけど私の場合はあくまでも謎解きサスペンスを期待して視聴し始めたので、正直なところ期待する方向性ではなくてひたすら退屈なだけだった。

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ゴースト・フロム・ダークネス(2002/アメリカ)

ゴースト・フロム・ダークネス [DVD]
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異常なまでに暗闇に恐怖を抱く少年、ライアン。
ある嵐の夜、彼と彼の兄デールはたった二人の留守番を任されることになった。
ところがほどなくして家中が停電。「奴らが来る」と怯えるライアンの話に最初こそ取り合おうとしなかったデールだが、次第に家の中で奇怪な現象が起きはじめ…。
そしてライアンの恐怖感がピークに達し、兄にもその恐怖心が伝染した瞬間、亡霊たちが2人に襲いかかる。


仲のいい男兄弟って和むなあ。こう、サバサバしてるけどお互いのことはちゃんと見てるような。
ちなみにお兄ちゃん役のケヴィン・ゼガーズは『フローズン』では狼にもぐもぐされちゃう彼です。
『ドーン・オブ・ザ・デッド』のテリーを演じた人でもある。
あとお兄ちゃんの彼女がめっちゃいい人でウフフ(*´∀`*)となりました。

子供って多かれ少なかれ暗闇の中に棲む怪物を想像しておびえますが、その恐れが妄想ではなかったら?という発想を映像化したのが本作。
欧米ではブギーマン(クローゼットの中やベッドの下の暗闇に潜むとされている怪物)が広く定着している分こういったテーマは特に身近なのかもしれません。
また、恐怖心に立ち向かうことを説き、少年の成長を描いた映画でもある。

手法は音でおどかす一辺倒。いわゆるティーン向けのお化け屋敷ホラーです。
『闇の連中』とやらがいまいちコレジャナイというか、アクティブなゾンビっぽかったのは笑いました。彼らが出てくるシーンよりも、出てきそうなシーンの方が怖い。

普段あまりこういったジャンルを観ない人が「夏だしなんか観てみようかな?」って思ったときによさそうな、万人受けするタイプのホラー。エログロシーンもないので年代問わず観られます。
逆にホラー慣れしてると「ふーん」で終わってしまいそう。

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エイリアン(1979/アメリカ)

エイリアン [Blu-ray]
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2087年。資源を積んで地球に帰還するノストロモ号は、とある惑星で正体不明の地球外生命体に遭遇。乗組員の体内に寄生したエイリアンはその腹を食い破って逃走。船内で次々とエイリアンの餌食になっていく仲間たち。最後に残された女性乗組員のリプリーは正体不明の生命体を相手に一人闘うことに……。


何度も観ているわりに一度もレビューを書いていなかったことに気づきました。
いや、しかし名作すぎて今更なにを書けばいいのやら……。
ありふれた感想ですが、この映画は静と動、光と影、白と黒の使い分けとバランス感覚が完璧だなあと観るたびに感心します。

ゼノモーフオタ目線で言うと「ビッグチャップちゃん美人すぎるうううううううううわああああああ」…の一言に尽きる(笑
さすが基本形なだけあって彼女の均整美は目を見張るものがありますね。
ジョーンズを見て「変な生き物だなー」とばかりに首を傾げる仕草がたまらないです。
そのあとケージにビンタしてるのがなんか笑える。インナーマウスで突き刺すとかじゃなくてなぜかビンタ。かわいい。
狭い隙間でちっちゃくなってぐーぐー寝てるとこも猫っぽくて萌えです。リプリーに起こされたあと、ゆっくり口を開くのはきっとあくびよね!
ガス?を吹きかけられて「きゃー!?」ってなってるのもイイ!(*´Д`*)

あ、そうそう、ちょっとした不満点として字幕の情報量が少ないことが気にかかります。
「いや、そこ役者さん喋ってるやん!?」って場面でも字幕が出なかったりする。
だいたい相づちとかのシーンなので観ることに支障はないんですけど…。

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隠された記憶(2006/フランス)

隠された記憶 [DVD]
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美しい妻と息子と共に幸せな生活を送るTV局の人気キャスター・ジョルジュの下に、ある日送り主不明のビデオテープが不気味な絵と一緒に届くようになり…


ライティング、カメラワーク、演出、スローテンポな展開、陰鬱で気取った演技などどれをとってもまさにフランス映画!という感じ。
この独特の雰囲気ちょっと疲れるので苦手です…。嫌いじゃないけど苦手。
サスペンス映画っぽい売り方をされていたんですけど、実際の内容は全く別の方向でした。
フランスとアルジェリアを巡りはびこる“やましさ”、あるいは人種を巡る“やましさ”、そして主人公が抱えた“やましさ”を描いた薄暗く生臭いヒューマンドラマといった印象。
以下ややネタバレ。

ビデオテープの件については、ジョルジュの子供と、ジョルジュの幼なじみの子供が共謀して行っていたってことでいいんですよね?
配給会社が言っている「衝撃のラスト」っていうのはエンドロールで映し出される過去の映像のことかな。
ここで息子と幼なじみの息子が会話をしているのがわかるので、二人はここで知り合って今回の事件を企てたんでしょうね。

映画開始から終了までの二時間、片時も緩まない緊張感を保ち続けた監督の手腕は相当なものだと思います。
ただ、この作品にはなんとなく違和感を覚えて仕方ないんですよね。
他の方がレビューで仰っていた「知ったかぶりたがる批評家に賞賛させるため作られた感がひしひし伝わってきます。」…この一言に尽きると思う。
私は二度と観たくない。

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ダーク・フロアーズ(2008/フィンランド)

ダーク・フロアーズ [DVD]
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フィンランドの人気メタルバンド“ローディ”原案・出演によるホラー。
検査で発作を起こした自閉症の娘サラの身を案じ、病院から出るため強引にエレベーターに乗り込んだ父親ベン。しかし、エレベーターは故障し閉じ込められてしまう。しばらくしてドアが開くが、そのフロアは人が一人もおらず、時も止まっていた…。


序盤のなんてことのないシーンですらどこか薄ら寒く感じるのはパッケージに映るクリーチャーのインパクトが強いせいでしょうか。
更に自閉症の少女が繰り返す「赤いクレヨンが欲しい、赤いクレヨンが欲しい…」というセリフも不気味で掴みはばっちり。

さて、問題のエレベーターに入ってからは、一気に陰鬱な世界へと引きずり込まれていきます。
一行がたどり着いたフロアは他の階と同様青白い電灯に照らされ影が入り込む余地がないほどに明るく、清潔感に満ちていますが、無人であることもあってこの無機質さにこそ不安をかき立てられます。
更に下の階は打って変わって薄暗く、壁には雨漏りの跡やヒビが無数にあり、ドアには赤錆が浮き、電灯は今にも切れそうで…といかにもホラーらしい雰囲気。こちらも怖い。

階下へ潜れば潜るほどに登場人物達は精神的にも肉体的にも追いつめられ、それに呼応するようにフロアにも廃墟じみた雰囲気が募っていく演出がうまい。
インターホンから聞こえる数十分前の自分の声、窓の外には静止した街(空中で停止した雨が綺麗!)、止まった時計などなど敗退的な世界観には思わず引き込まれてしまう魅力があります。
映画「サイレントヒル」っぽくもある。
しかしながらこちらはサイレントヒルに比べるとストーリー性が薄く、風呂敷を広げるだけ広げて畳めていない感があります。
「どうしてこうなったのか」に対する説明も、「結局どうなるのか」に対する説明もありません。
だから私なりに解釈してみた。

トビアスの「もう寒くないぞ」というセリフを考えると、単純な無限ループオチじゃないのは確か。
多分あれはサラが怪物を倒したことで産まれた「異形の怪物のいない世界」なのではないでしょうか。
そう考えると、サラが持っているクレヨンが赤から青へと変わった演出にも納得がいきます。赤=危険を表す色/青=安全を表す色ですから。

…ということで、私の中では一応、これはハッピーエンドの映画であるという結論が出ました。
でもなんか消化不良感が残る(笑)ビジュアル重視の映画と割り切ればツボな作品なのですが。

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トルネード・インセクト(2006/アメリカ)

トルネード・インセクト [DVD]
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アメリカ・アイダホ州で続発する住民や家畜の変死事件。昆虫学者のコルトは調査に乗り出し、巨大なイナゴの変異体を発見する。
調べでDNA操作で害虫を食べるようプログラムされた“肉食イナゴ”の実験体が、研究施設の事故で逃走し、繁殖を続けていたことが判明する。昆虫類を食い尽くしたイナゴは、大型動物、さらには人間までも獲物にして…。


さすが手慣れたユニバーサルスタジオ製作なだけあってテンポがいい。
が、その弊害で説明的なセリフが妙に多いのは困り物です。

ツッコミどころ満載のB級らしいB級パニック映画で、真面目に考えると疲れますので注意。
飛び方おかしくね?とか人体は突き破るのにフロントガラスにちょっと接触しただけで潰れるっていったい…とか、カマドウマじゃあるまいし巣がなぜ洞窟の天井に?とか不完全変態する生き物なのに幼虫が芋虫?とかそもそも羽の形がイナゴのそれじゃないぞ?とか…虫に詳しくない私でも「おや?」と思うシーンがあまりにも多い。
もちろんそれが楽しかったりもするわけですが。

この肉食イナゴはなんと農薬を好むそうで、主役二人が襲われなかったわけは彼らが普段から無農薬野菜を食べていたから!
この強引にもほどがある理由付けにある種の感動すら覚えました。

なんというか勢いはあるし(っていうか勢いしかない)撮影も頑張っているので、それほどどうしようもない作品という訳でもないと思います。
グロ描写がやたらしっかりしてるので、どちらかというとホラー映画として楽しめるんじゃないかな。
監督も本当はスプラッタムービーが撮りたかったのではなかろうか…

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