殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Monthly Archives: 11月 2012

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CO2(2010/アメリカ)

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猛暑続く10月のある日、キャバナス湖周辺で大きな揺れが観測された事を受けて、地盤調査員のローレンは原因究明のため湖へと向かっていた。
一方、休日を過ごそうと湖を訪れていたネイサンとジェニファーは、水面から謎のガスが吹き出すという異様な光景を目の当たりにしていた。
不気味に湖から発せられた謎のガスは瞬く間に周囲に充満し、ネイサン達はその場に倒れ込んでしまう。
ローレンが湖に着くと、窒息状態で亡くなっているネイサン達がそこには居た。


物語は『僕は今でも暗闇が怖い。暗さでも、孤独感からでもなく、あの静寂が恐ろしいのだ』という謎のモノローグから始まる。
二酸化炭素と静寂の恐ろしさがどう繋がってくるのだろうといぶかしんでいる間に画面は切り替わり、一人の男が車を走らせているのを映し出す。
男は突然窒息のような症状を示して死亡。
映画に置いてけぼりにされてる感を残しつつ時間は6時間前にさかのぼり…
ここから序盤の突然死の謎を描いていくプロットらしい。

調査を続けるうち、主人公たちはこの惨劇の原因がとある企業にあることを突き止める。
土地開発を進めているこの企業は山の地中に大量のCO2を埋めていて、それが地震によって地上に吹き出してしまったんだそう。
山のふもとにあった町の状況は凄惨を極め、あちこちに死体が転がっている。家の中に居て助かった者もいくらかいるが、彼らは主人公たちの酸素ボンベを奪おうと襲いかかってくる。
こう書くとそこそこ楽しめそうですが、実際には緊迫感がなさすぎて全然ダメでした。
即死するほどの濃度のCO2が充満しているはずなのにのんきに追いかけっこしたり長々と喋ったり、突っ込みどころが多すぎる。酸素ボンベから口を離すな。死ぬつもりか。

とにかく、序盤に感じた『置いてけぼりにされる感』がずーーーーっと続きます。
盛り上がりも平坦なら役者さんたちの演技も平坦で、極限状態に置かれた『人間の怖さ』みたいなものもまったく伝わってきません。
そもそも脚本自体が…。環境汚染を糾弾する映画にしては荒削りだし、かといって娯楽映画でもないしでいろいろと中途半端。
着眼点は面白いので、もうちょっと予算を組んで一般向けのパニックムービーとして作り直してほしいところ。

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パイソン(2000/アメリカ)

パイソン [DVD]
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生物兵器の開発に新たな側面からアプローチしていた米軍の開発部隊が、巨大な毒蛇を誕生させた。それは、全長18メートル、人間もひと飲みの無敵の生物だった。だが、制御がきかないため軍は実験の中止を決定。ところが、輸送中にヘビは脱走して町に逃げ込んでしまう……


正直なところヘビよりもロバートイングランドにテンション上がった!!
彼が出てきた瞬間*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*ってなったくらい。
っていうかもう彼が居るだけで話がしょぼかろうが意味が分からなかろうがCGがガッカリクオリティだろうが許す。
だっておじちゃんマジかっこいいいいいいいいいいい!!白スーツが似合いすぎてる。
最後の方まで残るキャラなので堪能させていただきました。

全編を通して滲み出る安っぽさがたまらないです。
肝心のヘビの出番は正直多いとは言い難く、1回あたりの登場時間も少ないんですけどね……。
テンポのよさと登場人物のキャラが面白いのとで私は飽きませんでしたが、物足りなく感じる人もいるかも?
でも小ネタの挟み方とかツッコミどころの多さとかも、ほんと楽しかった。
小ネタといえば、「クリスタルレイクのキャンプ場行くぞー」は謎すぎて噴いた。
なんでこのジャンルでそのネタ!? せっかくだからエルム街行けばいいのに。
あれか、パイソンVSジェイソンとか言わせたいのか。
そういやミッションインポッシブルのパロっぽいシーンもあったんだけど、あれも何故ww

脱力系バカ映画が好きな人にだけはお勧めできるような気がする(笑
B級のなんたるかを良くわかっている潔いB級で、私は好きだ。

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ランナーゲーム(2011/アメリカ)

ランナーゲーム [DVD]
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“フリーランナー”と呼ばれる命知らずの男達が、街中を駆け巡りゴールを目指して争う。勝利を得るのに手段は問われない。レースの模様はネット配信され、視聴者は勝者を予想しベットする。このゲームは非合法ながらも、若者を中心に熱狂的な支持を得ていた。
そんな中ランナーの1人ライアンは、恋人との将来の資金の為に全財産を自分の勝利に賭ける。そしてレース当日。ライアンは順調にトップを走るが、レース途中で何者かにランナー全員が拉致されてしまう。ライアン達が意識を取り戻すと金属製の首輪がはめられおり、さらに目の前のモニターから新たなルールが告げられる。
「優勝者には賞金100万ドル、敗者には…死」。そしてランナー達は再び街に解き放たれるが…。


金持ち達がランナー達の命と大金を賭けて死のゲームを執り行っているという設定はもはや手垢がつきまくっていて目新しくもなんともなく、「またこのパターンかよ」という呟きしか出てこないですね。中身も実にお約束通りでなにもかもが二番煎じといった印象の映画でした。
ストーリーに目新しさがなければ見所は身軽に疾走したり飛んだり跳ねたりする兄ちゃん達ってことになりますが、それだけじゃどうしても飽きる。凄いなーとは思うんだけど…。
ダメ映画の典型である「やたら説明セリフが入る」もしっかり踏襲しちゃってるし、スタイリッシュなテーマを扱っているわりに組み立てがトロいのが致命的だと感じます。

あとこういうパターンの映画で主人公以外のキャラクターの名前やバックグラウンドの説明が一切無いというのも面白さを削ぐ要因になってる。
決して私が人の名前と顔を一致させるのが苦手だから〜って訳じゃなく、本当に主人公以外のランナーに関する説明がないんです。
だから誰が死のうが生きようがどうでもよくて、それがまたつまらなさを助長しているというか。

途中フリーランナー達がSWATに捕まる→なんとか脱出→そこに現れた主人公のガールフレンドの車に乗ってゲームの圏内に戻る(圏内から出ると首輪が爆発するため)…という展開には工エエェェ(´д`)ェェエエ工工
めっちゃ近所じゃん! すぐそこにも程があるよ! こういうゲームをやるならもっと人目につかない場所を用意するのが普通でしょ!
更に「システムが壊れたのでライアンは圏外に逃亡可能」というだめ押しのような展開の前には突っ込む気力すら失せた。
なんだこのグダグダ組織…。
正体がバレたら困るだろうに、ご親切にも首輪に自社のロゴつけちゃうアホ組織だしね。

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スターシップ・トゥルーパーズ3(2008/アメリカ)

スターシップ・トゥルーパーズ3 デラックス・コレクターズ・エディション(2枚組) [DVD]
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11年前の開戦以降、バグズとの戦いは泥沼化し、社会には厭戦ムードが広がっていた。地球連邦政府は、市民に軍への入隊の呼びかけを繰り返す一方、戦争に抗議する者を処刑し、新型惑星破壊兵器でのバグ攻略に希望を託していた。そんな中、11年前の戦いの英雄である主人公ジョニー・リコ大佐が指揮をとる惑星ロク・サンに、地球連邦軍司令官で人気歌手のアノーキやハウザー将軍らが訪れる。その訪問の最中、基地にバグが大挙襲来。地獄の戦いが始まる。


安心と信頼の地球連邦放送。
いやあ、相変わらず薄ら寒くて気持ちの悪い世界ですね!(褒め言葉)
『巨大な組織に属さない限り、ものを語る資格はない』とまで言い始めたか。
しかし昨今の無意味な言葉狩りや表現規制、偏向報道、思想の植え付けなどを見ると現実世界も遠からずこうなってしまうのかも。
今作は宗教問題まで皮肉ってて、共感はできないけど興味深いなあ。
いや、それより総司令官グッズってなんだよwwwどうやったらそんな発想がでてくるんだよ!

私の中ではこの映画はバグズを応援する映画。
やっぱりウォリアー・バグが一番好き!
今作の彼らは模様の色がパキッとしていて、ジョロウグモ的な美しさを備えてますね。
それにしても、いつ見てもかっこいいなあ〜。もうそのまま人類殲滅させちゃっていいよ!がんばれ!
で、逆に主人公のリコは結構どうでもいいと思ってるんですが(すまんリコ…)、でも今作の手慣れた指揮っぷりはかっこいいと思った。

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操り人間(2011/アメリカ)


妹を事故で亡くし、心に深い傷を負った画家リリーは、新たな人生を求め小さな田舎町カッサダーガへと移り住む。どことなく奇妙な空気の漂う町ではあるものの、新しい生活の中で彼女は徐々に平穏な日常を取り戻しつつあった。しかし、ある出来事をきっかけに、この町で惨殺されたという少女の怨霊に遭遇したリリーは、事件の真相を暴くべく奔走し始める。やがて彼女が見つけ出したのは、生きたまま人間の四肢を切断し、操り人形(マリオネット)を作るという狂気の「趣味」を持った通称〈ゼペット〉と呼ばれる殺人鬼だった! !


あらすじとパッケージだけ見るとかなり猟奇的な作品に思えるんですが、実際はどことなく中途半端感が拭えない…。ダメダメオーラ漂う邦題とは裏腹に、本気で作られたいい映画ではあるのですが…。
〈ゼペット〉が本格的に描かれるのは後半ちょこっとだけで、本編のほとんどは怨霊ものとして進みます。

パッケージから受ける印象とはだいぶ差があるし、ホラー映画なのになぜかリリーとマイクの恋愛がメインになってるしで好き嫌いは別れるんじゃないかなーと。
しかも後半になると元妻とのいざこざによっていきなりマイク退場。今まで見せられてたのはなんだったの?ただの尺稼ぎだったの?という気分です。

主人公が聾者ということですが、本編においてその設定がほとんど生かされていないのが残念。
音が聞こえないから背後から近づかれてもわからないっていうのは相当怖いと思うし、その辺をもっと全面に押し出してくれてもよかったのでは。

しかしいつも言ってるけど「助けてほしい事がある幽霊」ってなぜどいつもこいつも陰湿でややこしい手段しか取れないんだろう。少なくとも人にものを頼む態度ではない、あれは。
あと犯人に対して直接攻撃できるなら最初から自分でやりゃあいいじゃねーかと…。

何が一番よかったかって、エンドロールで流れる重厚な響きの曲かも。
ちなみにエンドロール後にオチのワンシーンがありますが完全なる蛇足でございます。せっかく「イイハナシダナー」系の終わり方にしたのに余計な事しなくても。
確かに怨霊系ホラーでは定番のオチですが、この作品には似合わない! こういうとこも中途半端さを悪化させていて残念。

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スターシップ・トゥルーパーズ2(2003/アメリカ)

スターシップ・トゥルーパーズ 2 コレクターズ・エディション [DVD]
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昆虫型エイリアン = バグズと人類との戦いが激化する近未来。バグズが支配する辺境の惑星で激しく交戦を続けていたシェパード将軍率いる中隊は、敵の猛攻撃に合い退却を余儀なくされる。既に廃墟と化した連邦軍の基地へ命からがら逃込んだ中隊は、そこで想像を絶する恐怖にさらされる…。


『勝利への進軍作戦』なるたいそうな名前の戦略が蓋を開けてみれば 全勢力を投じてバグにぶつかっていく という思考停止にも程がある内容なあたり、この世界の人間は相変わらずバカなんだなあと謎の安心感を覚えた。
それにしてもまた思い切ってテイストを変えてきましたね。前作を匂わせる部分って、例のブラック企業丸出しなうさんくさいCMくらいじゃないか。

2は評判があまりよくないみたいですが、もとよりSFモンスターアクションが観たくてこのシリーズを手に取った私にしてみれば1の方が期待はずれで、こちらの方が楽しめた!
しかし確かに1とはまったくテイストが違っているので、あっちが好きな人は「えっ?」ってなると思う。
前半のノリ的は『エイリアン2』&『4』に近いかなー。フェイスハガーみたいなの出てくるし。
後半からはガッツリSFホラーしててドキドキしました。舞台も個人的に好きな密室系だし!
寄生をテーマにした作品としては王道を走っているので今さら目新しさはないですが…それだけに軽い気持ちで眺めていられる。

「あれあるか、あれ」とか「ほら、あれだよあれ」とか、物の名前がなかなか出てこないダックス大尉が面白かった。

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スターシップ・トゥルーパーズ(1997/アメリカ)

スターシップ・トゥルーパーズ [DVD]
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時は未来。ハイスクールを卒業したジョニー・リコは地球連邦軍へ志願、軌道歩兵隊に配属される。折しも巨大昆虫型エイリアン=バグズが地球に攻撃を仕掛けてきた。反撃すべく敵の母性に上陸した彼らを待ち受けていたのは、地平線を埋め尽くす途方もない数のバグ軍団だった!


なんか私が期待してた方向性と違う…。SFクリーチャーモノかと思いきや前半はSF戦争モノのノリで、いまいちついていけなかった。
そもそもこれは娯楽映画じゃなくて戦争批判映画だ。

何が痛手かって、主人公を含めて誰一人として感情移入ができそうなキャラがいないことかな。
主人公とその周りのキャラクターをを好きになれるかどうかでこの作品の評価は二分される。
しかしながら、1時間を過ぎたあたりからの全面抗争は大変面白うございました。機動力・攻撃力・防御力すべて揃った虫の強さやばい…。
同じ数のバグズとゼノモーフを戦わせたらどっちが勝つのかな?

それにしてもここまで徹底的に戦争の不毛さや人間のバカさ加減を皮肉ってくれると爽快感すらありますね。
敵の事をなにも知らないまま勢いだけで本拠地に突っ込んでいくとかバカの極みでわろた…。それでいて自分たちをあらゆる種族の頂点であり文明種族であると信じ込んでるんだから笑っちゃうよね。

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6+ シックス・プラス(2006/アメリカ)



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死んだ仲間の遺言により、廃病院のような場所へ集められた幼馴染みの男女6人。20年ぶりの再会を懐かしむ間もなく、彼らはひとり、またひとりと残虐な方法で殺されていく。


映像の雰囲気や音楽の使い方はすばらしいのですが、そういった『雰囲気』を重視するあまり、キャラクターのリアリティが薄まってしまっています。
主な人物は6人もいるのにその全員に人間性らしきものが感じられません。この人達、全員感情が欠落してるか、もしくはアンドロイドかなにかっていう設定なのか…?と本気で悩みました。
個人的に、人間の白骨死体を発見しても皆が皆平然としているあたりでかなり冷めた。
その後、たった数段の階段を踏み外して骨折(それも、骨が飛び出すレベルの)するという「ツッコミ待ちか?それはツッコミ待ちなのか?」と詰め寄りたくなるありえない展開に脱力。

多分この監督、ホラーを作る才能がないです。
SAW以降散見される安易なグロやショックシーンを多様した作品とは一線を画した作風は買いますが、とにかくその他が致命的にダメ!
なにせ誰にも感情移入ができず、ただ淡々と面白みのないストーリーと陰鬱な映像と音楽が流れるだけという……。
全体的に理屈っぽい割にその理屈がいちいち破綻してるところも微妙に腹が立つ。
キャラクターの行動も意味不明の極みです。廃墟に閉じ込められ、友達が無惨にも死んだというのになぜのんきにコーヒーなんぞ入れようと思う!?(っていうか廃墟に放置されてるコーヒーなんざ飲むなよ…)なぜ「あの少女と自分たちを関連づける証拠を全て破棄してしまえば助かるはずだ!」という根拠のなさすぎる持論のために死ぬ危険を冒してまでどこに落としたかもわからないアイテムを探しにいく!?

視聴者が参加できない映画をダメな作品だとするのなら、これはその典型的な例だと思います。
方向性はわかる、監督なりのこだわりも感じる。だけどそれらの表現が中途半端で視聴者になにも伝わらないんじゃ意味がありません。

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バーニング・ワイヤー(2010/ジェフリー・ディーヴァー著)

バーニング・ワイヤー
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突然の閃光と業火――それが路線バスを襲った。送電システムの異常により、電力が一つの変電所に集中、爆発的な放電が発生したのだ。死者一名。しかしこれは不運な事故などではなかった。
電力網を操る犯人を捕らえるため、FBIと国土安全保障省の要請を受け、科学捜査の天才リンカーン・ライムと仲間たちが捜査に乗り出した。ニューヨークを人質にとる犯人を頭脳を駆使して追うリンカーン・ライム。だが彼は絶体絶命の危機が迫っていることを知らない―。


たった20ページ読んだだけで「これは絶対に面白い」と確信した。
電気って、主人公であるライム個人はもとより科学捜査にも密接に関係しているから、ありとあらゆる展開(それも悪い方向の)が考えられて勝手にハラハラしてしまう。
真犯人については完全に騙されました。いつものパターンならこの人が怪しいなーとぼんやりアタリを付けていたんだけど、それすら作者にはお見通しだったようです。悔しい…(笑

そして、『原点に返った』。
読み進めるうち、その喜びをひしひしと感じた。
前作ソウルコレクターも恐ろしかったけど、規模が大きすぎてどこかSFちっくな空気を漂わせてもいたんですよね。
それに比べて本作のテーマであり犯人の武器でもある電気は誰にとっても身近で身につまされる恐さがある。
同じ目に見えないものをテーマにしていても、これだけの違いが出るものなのかと感心。

今回まるで添え物のような風情で書き進められていた宿敵ウォッチメイカーとの対決。決着は次回作に持ち込みか?と思いきや、こうくるとは!と唸らされました。
逮捕劇に関しては今までに何度か使われた手だったから予想が出来てしまい少し残念。
それにしても彼とライムの関係は実に不思議で、ある種では魅力的だと思う。二人が今の人生を歩んでいなかったら、別の出会いを果たしていたら、きっとお互いかけがえのない親友になっていただろう。たとえば、ライムとトムのように。

そうそう、本作はそのトムが輝いてた!
自制心のかたまりみたいな彼が声を荒げたことにびっくりしました。あのトムがよ、あの!
思えばいつでも礼儀正しい態度を崩さないトムって、このシリーズの中で一番フィクションの人物らしい人物だった。それだけに衝撃が大きかった訳だけど、ぶわっと人間味を吹き込まれたようで嬉しくもあったかも。
それでその後のトムとライムの会話を見て思ったけど、ライムってば人間的に丸くなってる(笑)
いろんな人間関係が変化しているんだなあと思うと実に感慨深い。

――ライムは何よりもまず犯罪学者だった。たまたまふつうより身体の自由が制限されているにすぎない。その不自由をできるだけ補いながら、仕事を続けている。
この考え方、ボーンコレクターのリンカーンライムと同一人物とは思えないな。
と思ったらすかさず尊厳ある死(自殺幇助団体)の団体を出してくるあたり、作者も狙ってやってるらしい。

それから個人的にローランド・ベルが大好きでして、最後の最後に訪れたサプライズに思わずにやにやしてしまいました。

ところで前作でお亡くなりになってしまったアメリアの真っ赤なカマロ君にかわる相棒のことはずっと気になっていましたが、トリノ・コブラになったらしい。車詳しくないのでググって確認したけど、こりゃ確かに彼女が好きそうなタイプだなー。
その点も含めて、キャラクターの転機にスポットを当てているあたりこれがシリーズの折り返し地点になるのかな?
きっと新しい風が吹くであろう次回作もとても楽しみです!
あー、また数年待たなきゃいけないのかー。長い!

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ホーンテッド・グラウンド(2011/アメリカ)

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郊外の一軒家に住居を構えた新婚のエミリーとネイト。幸せの絶頂にいる彼らだったが、ある日、配管修理中に家の下から人間の頭骨が発見される。恐怖に震えるエミリーだったが、やがて彼女自身にも、次々と奇妙な現象が襲いかかる。誰も居ない離れから聞こえる人の声、死んだ先祖の幻覚、知り合いの不自然な転落死…。不安と疲労で追い込まれる中、エミリーはこの家の古い先祖の日記を発見する。そしてそこには驚愕の事実が記されていた――


子供を授かり、幸せそうな夫婦の幸せな生活から幕を開ける本作。
しかしなんと開始5分で妻が流産の展開、若干ヘコむ(´・ω・`)
そこから再出発を図らんとする二人が、数百年前に先祖が建てた一軒家に移り住むところから本編開始となります。
再び幸福を手にしたいと願い笑顔を絶やさぬ彼らをあざ笑うかのように次々と起こる怪奇現象…このコントラストに無性に不安を煽られます。

敷地内から頭蓋骨が出てきたことを皮切りに、二人の家は多くの暗い歴史を孕んでいることが判明。
1800年代には銃による自殺者と行方不明者が出ており、連続殺人犯が住んでいたこともあるという。1921年にも殺人、1960年代に学校として使われるようになってからは二人の女性が転落死を遂げていた。
そんな不穏な空気に影響を受けたかのように夫婦二人の仲はぎこちなく変わりつつあり…。
みたいなスローな展開が1時間ほど続きます。“怖い”というより“重い”。
役者の秀でた演技力に支えられてなんとかなってるけど、なかなか話が進まないのでやきもきする。

で、ラストは『シャイニング』ばりの展開になって、どうまとめるつもりなんだろうと思ってるうちに「結局なんだったの?」という一番重要な部分を残したままにエンドロール。
ところであの曰く付き屋敷オタクみたいなおじさん、何やら意味ありげな感じで「資料を持ってきたんだ」とか言ってましたが、あれはなんだったんだろう? エミリーがあの資料をきちんと見ていれば違った結果になっていたのだろうか。
バリバリ張られた伏線も全て投げっぱなしなおかげで、消化不良感しか残らない作品でした。

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