殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Category Archives: (*´Д`*)モエ

エイリアン 虚空の影(ティム・レボン著)


宇宙貨物船ノストロモ号の惨劇から37年……。鉱石採掘船マリオン号は、地球からはるかに離れた惑星LIV178の上空で軌道を回っていた。ある日、輸送艇サムソン号とデリラ号が、惑星からマリオン号へと緊急発進する。デリラ号では、座席に縛り付けられた鉱夫たちの胸が内側から突き破られ、異様な生物が現れて人間を襲う。パニックに陥った艇はマリオン号に激突、母船は甚大な被害を受けた上に、軌道から外れて徐々に落下していく。大気圏に達して燃えつきるまでの推定期間は約3ヶ月。一方サムソン号は自動操縦で到着するが、乗組員は全員死亡、船内に隔離された4匹の生物は急成長を遂げる。マリオン号の生存者たちと謎の生物の間でにらみ合いが続き、有効な脱出計画も見出せないまま、大気圏まであと数日となった頃、一艘の救命艇が漂着する。中にいたのは、冷凍睡眠中のひとりの女性と一匹の猫。これまでの出来事は、新たな“悪夢”の序章にすぎなかった……。


いろんな心配をよそにストンとまとまった良作でした。
なんとなく、「作者が煮詰めたいところはもっと他にあったのかもしれない」…という思いがよぎったりもしましたが…(特に後半)。
商業の限界と作者の希望の間に齟齬があったのかな…ここは本当はこういう風にしたかったんだけど妥協したんだろうな…とか、いや全く根拠はないんですけど!そう感じられる部分が無くもない。
でもそのおかげでコアなファンじゃなくても十分楽しめるし、オリジナルなSF物語としても読める仕上がりになってると思う。

ゼノモーフ好きとしては彼女ら(彼ら?)の外見の描写がもっとねちっこく詳しい方がハァハァできたのですが、そこは想像におまかせということなのかとてもあっさり。
私はウォーリアー系を想像しながら読んでました。

対決シーンもやや薄味です。
あえて細分化するなら2や4のファンには物足りなくて、1や3のファンならうんうんって頷けるかもしれない。

そんな中でなによりの収穫は成長途中の女王陛下が拝める点!
わりかりしサラッと流された感ありますがそれでもちび女王陛下のセクシーキュートっぷりは十分伝わってきて大興奮でした。
すぐに倒されてしまうのは……喧嘩を売った相手がリプリーさんだったのが悪かった。これは仕方ない。

この流れで誰かエイリアン4のその後とか書いてくれないかな?

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トランスフォーマー(2007/アラン・ディーン フォスター著)

トランスフォーマー (ハヤカワ文庫SF)
トランスフォーマー (ハヤカワ文庫SF)
mobileトランスフォーマー (ハヤカワ文庫SF)

カタール西部のアメリカ軍基地が何者かによって突如攻撃を受けた。どこからともなく飛来した軍用ヘリMH‐53が突然巨大な人型ロボットに変形し、基地を破壊、コンピュータに侵入して機密情報を奪取しようとしたのだ。いったい何のために?しかも彼らの襲撃は、それだけにとどまらず…2つの敵対する機械生命体―コンボイ率いるサイバトロン戦士と、メガトロン率いるデストロン軍団の壮絶なる死闘が、いま始まる。


映画の捕捉として購入しましたが、あっちと印象が結構違うなーってキャラが結構多かった。
一番顕著だったのはマギーかな。まさかの緑髪
しばらく脳内イメージが安定しなくて大変だったけど、慣れてしまえばこっちの彼女の方が魅力的に思える(*゜∀゜)=3
エップスは妙にチャラチャラしたキャラになってて笑いました。

違うと言えば、TFの名前が違う。
バンブルビーはバンブル、オプティマスプライムはコンボイ、ジャズはマイスター…といった具合に変わってました。
私は実写映画しか知らないので「は??」でしたが、これ日本版アニメとかで使われてる呼び名らしいですね。
往年のファンへの配慮なんだろうけど、これはあくまでも映画のノベライズなんだから名前は映画と統一するべき。

バトル描写は全体的に手抜きな感じでした。多分スピード感を重視した結果なんだろう。
すでに映画を見ている人なら脳内補完でなんとかなるけど、そうでなかったらTFたちのかっこよさがまるでわからないと思うな。
特に、せっかく蘇ってやる気満々だったバリケードとオプティマスの戦いが4行で終わったのには笑えるやら泣けるやら。かわいそうなバリケードさん…。

それと、いくらなんでも名前の翻訳ミスが多すぎです。
マギーとなるべきところがアリスになっていたり、グレンがマギーになっていたり、ミカエラがミカエルになってたり(性別変わっとるやん…)
一人で校正してる訳でもあるまいし、「アリスはアリスに聞いた」とか、普通誰かが気づくよね!?

逆に映画よりよかったなー!と思うのは、TFの内面描写に深く突っ込んでくれているところ。
これのおかげで彼らが『なんかそういうロボット』から『命のある存在』にランクアップした気がします。
やっぱりビーたんはカワイイ!

なんやかんやで捕捉としての役目は十分に果たしてくれましたので、おおむね満足かな。

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白雪姫と鏡の女王(2012/アメリカ)

白雪姫と鏡の女王 スタンダード・エディション [DVD]
白雪姫と鏡の女王 スタンダード・エディション [DVD]
mobile白雪姫と鏡の女王 スタンダード・エディション [DVD]

白雪姫は18歳。幼い頃に父親である国王が亡くなって以来、継母の女王に城に閉じ込められていた。宝石やドレスが大好きなワガママ女王のせいで、今や王国は破産寸前。女王は隣国のリッチでハンサムな王子と結婚することで、富も愛も手に入れようと企む。だが、王子は白雪姫と恋におち、怒った女王は姫の殺害を命じる。森に逃げ込んだ白雪姫は、7人の小人のギャング団に仲間入りし、様々な戦術や知恵を教えられる。果たして白雪姫は、お姫様から“ヒーロー”へと成長し、王国を取り戻し、王子の愛を勝ち取ることが出来るのか―?


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まずはアニメーションとともに進行する、女王(ジュリア・ロバーツ)による過去の語り。
これが何とも言えず心地よく、この人ってこんなにいい声してたんだ!と感動。

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そしてインパクトありすぎな白雪姫
同意見多数だと信じてるけど、正直「え……?」って思いました。
でも!この子がね!どんどん可愛く見えてくるんだよ!っていうか実際可愛くなってるからね!

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白雪姫も好きなんだけど、自分に正直すぎで、美しく、どことなくコミカルな女王様も悪役ながら憎めないものがあります。
(憎めないのはのちのち手痛いしっぺ返しがあることがわかっているからかも?)
悪役女王らしく、自分の贅沢のために「パンこそ肉、貧しさこそ幸せ」なんていう意味の分からない理屈付けのもとに貧民から税を搾り取ろうとするんですけどね。迷言だなコレ。

ところで、増税の(表向きの)理由というのが『森に潜む怪物から民を守るため』。
てっきりただの口実かと思いきや、実在していたのはちょっとした驚きでした。その正体には実は秘密があったり。
ただ、造形が安っぽいドラゴン(どことなく中華テイスト)だったのは残念だったかなー。この子だけ世界観から浮いているような気がしました。

そして女王といえばやっぱり『鏡』。
困ったことがあるたび「魔法でなんとかして」と命じる女王に対して、鏡はいつも「代償を支払う?」と問うのです。
この代償とはなにか?についてはラストで明かされます。


7人の小人の小悪党っぷりがまた面白い。
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もうね、ものすごい勢いでスレてるから。
そもそも彼らの“お仕事”からして、森の通行人を襲って金品を巻き上げることですからね。
原作のイメージどこいったんだよ!最高です

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こんな感じで巨人に扮して出撃です。


白雪姫のハズが、なぜか不思議の国のアリスのネタが。アリス好きなので嬉しい。
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衣装もセイウチだとかニセウミガメだとか、チョイスが渋い!


恋愛要素は決してクドくなく、でもだからこそ萌える。
女王にうまく言いくるめられている王子と、女王と戦うことを決めた白雪姫。
お互い好きなことに変わりはないんだけど…というもどかしいすれ違いも定番ながらグッとくるものがあります。

王子と女王の結婚が決まって涙ぐむ白雪姫に対する小人たちのセリフがいいな、と思う。
「彼女どうしたんだ?」「王子が好きなんだよ」「昨日殺されかけたのに?」「それが恋ってもんだ」
そう、それが恋ってもんなんです。

その王子も初登場でこんなんされます(笑)
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全体的に隙のあるキャラで固めてあるところが親しみやすさの秘密なのだと思う。


最後に、『白雪姫』の一番のキーワードである毒りんごをああいう風に使うとは思いきった決断をしたなーと思ったけど、かえって印象的になってよかったのかもしれませんね。
童話アレンジは近年の流行らしいですが、原作の骨組みにちょちょっと色づけをしただけの映画が多い中、これはそういった作品群と一線を画す存在であることには間違いない。
ファンタジックでありながら、どこか現代的でスタイリッシュな空気感があって、笑えて元気になれる良作でした!

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MAY -メイ-(2002/アメリカ)

MAY メイ APS-30[DVD]
MAY メイ APS-30[DVD]
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内気でコンプレックスいっぱいの女の子メイ(アンジェラ・ベティス)。子供の頃から周りに馴染めず、唯一の友だちは母親がくれた人形のスージーだけ。そんな彼女が、初めて恋人を手に入れた。優しくて大きな手を持つアダム(ジェレミー・シスト)。メイはアダムとの関係にどんどんのめり込んで行く。ところが、メイの強い想いは次第に常軌を逸し始めた。メイの奇行を面白がっていたアダムも、唇を噛み切るほどのキスに怖じ気づき、彼女を避けるようになる。また、独りぼっちに戻ったメイ。寂しさに心を蝕まれていくうちに、少女はふと思いついた。「友だちができないなら、完璧な友だちを造ればいい…」職場の動物病院からメスや切断器具を持ち出したメイは、最高の材料を求め、大好きなアダムの手や、女友達の首、素敵なタトゥが入った腕など、それぞれお気に入りの美しいパーツを集め始めるのだが…。


パッケージの印象とあらすじから13金みたいなゴアゴアスラッシャーホラーを想像していたけど実はぜんぜん違いました。
どちらかというと『キャリー』みたいな構成で、物語の大半はメイの不器用な恋愛物語になっています。
だから派手なスラッシャーを期待すると肩すかしを食らいます。

しかしだからといってこれがホラー映画として破綻しているのかと言うと決してそうではないのがこの作品の魅力であり不思議でもあるところ。
実際、私は映画を見てひさびさに「怖い!」と感じました。それも視覚や聴覚にではなく、脳の奥底に訴えかけてくるようなゾワリとした恐怖に満ち満ちているんです。
いろいろなホラー映画を観てきた人(かつ、食傷気味だなと感じている人)にこそ観てほしい。

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主人公のメイはパッケージの印象とは真逆のほっとけないオーラ全開なタイプ。
病的なまでの細さがまた見ていて痛々しいと言うか…すごく…チワワ系です…

素人目にも難しいタイプのキャラクターにも関わらず、基盤のしっかりした設定と女優さんの演技力のおかげでフィクションを超えた存在として昇華されているメイ。
彼女にとって大切なのは、相手が自分を拒まないこと。
それすら満たされれば、相手の趣味も立場もものの考え方も、そして性別すら関係なく、メイは簡単に恋に落ちる。
“相手が自分を拒まないこと”というのは“相手が自分を受け入れてくれること”よりももう一段階ハードルの低い考え方で、それだけ彼女が自分を安売りしているとも取れる。

彼女の切実さからは、両親が彼女の寂しさを埋めてくれる人物ではなかったことを示唆しています。

数あるシーンでもかなり印象的だったのは、アダムにおもちゃのナイフ(刃が引っ込む仕掛けの)で刺されたとき、彼女の感情に少しの乱れも見られなかったこと。
それがおもちゃだと最初から気づいていたとしても、そんなものを急に腹に押し付けられたりしたら大なり小なりなんらかの反射反応は出るはず。
メイにそれがなかったのは、彼女が『愛する人になら殺されてもいい』と“本心から”思っている証拠なのか、それとも自分が死ぬことも他人を傷つけることもどうとも思っていないことの裏付けなのか、どちらにしてもメイの心のひずみがよく現れている一場面です。

メイがだいたいいつもツギハギだらけの服を着ていることによる暗喩、カウントダウンのように減っていくタバコ、少しずつヒビが入る人形のガラスケースをメイの心と重ね合わせた描写も好き。

とにかく愛らしさと不気味さが絶妙なバランスで同居する外見もさることながら、その内面の描写もまた素晴らしいのです!
この映画は、建前と嘘とごまかしばかりの世間でうまく生きていけない一人の発達障害の心理を描いた作品でもあるのだと思います。

完璧でない自分を埋めるために完璧な誰かを探し求め、純真無垢でありつつも歪んでしまった心で「誰かに愛されたい」「自分を補ってほしい」と切に切に願うメイの言動ひとつひとつが見ていると痛いくらいに悲しくて苦しかった…。
そんな彼女に恐怖を覚えるか切なさを抱くかが人によってハッキリ別れそうなのも面白いところ。あなたはどっちでしょうか?

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エイリアンVSプレデター(2004/アメリカ)

エイリアンVS.プレデター 完全版 [DVD]
エイリアンVS.プレデター 完全版 [DVD]
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人工衛星がある日、南極大陸で異常な熱の放射を観測した。解析した結果、南極大陸の氷の下600メートルに巨大な建造物が眠っていることが分かった。実業家ウェイランドは、世界中から考古学者や科学者らを集め、女性冒険家レックスにガイドを頼み、謎の熱源へと向かう。そして彼等が発見したものは、様々な古代文明の特徴が混在するピラミッドだった。だが、世紀の発見に喜ぶのも束の間、彼等は恐ろしい事態に直面することとなる。そこはプレデターがエイリアンと戦い、戦士としての試練を受ける“儀式”の場所だったのだ。探険チームは、エイリアンとプレデターによる想像を絶する殺戮の真っ只中に、誤って足を踏み入れてしまったのだ。死闘が繰り広げられる中、果たしてレックスたち人類に助かる道はあるのか……。


ビショップが登場しているから事態がややこしくなってるけど、個人的にこれはエイリアンシリーズと切り離して考えたい。
だってこれを正史とするとリプリーがあまりに報われなさすぎる…。

それはさておき、この映画はフレディVSジェイソンと同じくらいお祭り映画としてよく出来ているなーって思います。
監督はエイリアンファン寄りみたいで、プレデターに欠かせない音声擬態のシーンがなかったり、三人組が全員同じ模様・同じ体格で生き物らしさがなかったりと細かい難点も目につきますが…。
ゼノモーフは全員同じ姿形でいいけど、プレデターは一体一体に個性があった方がいい。

以下、ただの萌え語り
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エイリアン4(1997/アメリカ)

エイリアン4 [Blu-ray]
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エイリアンの子を宿して死んだリプリーは、エイリアンの軍事利用を目論む軍部の技術によりクローンとして再生。同時にエイリアンも復活してしまい…。


初めて触れたエイリアンシリーズがコレでした。
なので世間での評価の低さとは真逆に、私はこの作品には思い入れがあるし、大好きです。
鳥の摺り込みの話じゃないですが、初めて目にしたものや触れたものはのちの認識に重要な影響を与えるのがつねで、4を初めて観てから数年が経ちますが私の中ではリプリーと言えば本作のニヒルでドライな彼女です。
1〜3の彼女にはいまだにちょっと違和感を覚えるくらい。

さておき、本作ではリプリーの服装がゼノモーフっぽいデザインだったり、爪が黒くて尖っていたり、泳ぎ方がニューウォーリアーと同じだったりと、随所に「ゼノモーフの遺伝子を取り込んだリプリー」へのこだわりが見えるのが面白い。

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リプリーが不織布?の繭を破るシーンがやたら印象的です。
新しいリプリーとしての羽化を表現しているのかな。

そんなリプリーとコールが徐々に仲良しになっていく…というか信頼関係を築いていく様子がとても好き。
自分に欠落しているものをお互いの中に見ているのでしょう。
個人的にこの作品のテーマは『アイデンティティの消失と探求』だと思ってます。
コールは機械と人間の狭間でもがき、リプリーは人間と怪物の狭間で悩み、そしてニューボーンは怪物と人間の狭間で嘆いている。

ところで私、ニューボーンに感情移入しすぎてラストシーンは毎回絶対に泣きます。
だってあの子はどうして自分がこんなひどい事をされるのかまったくわかってないんだよー…。訳もわからないうちに裏切られて、悲しみの中で死んでいくしかないなんて。
ニューボーンはただ愛情がほしくて、リプリーもそれをわかっていて叶えてあげたいと思ってるけどそれは無理で… 半端な身体で出来るのは結局半端に愛する事だけで、だから二人とも傷ついてしまって… こんなに単純な事すら、この二人には手の届かない場所にあるんだと思うとなんかもうどうしようもなく悲しい。
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幸せってムズカシイ。

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エイリアン2(1986/アメリカ)

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2144年。57年間の冷凍催眠状態から救出されたリプリーは、音信不通となった殖民惑星・LV-426の調査の為、海兵隊員と共に旅立つ。そこでリプリーたちが遭遇したのは、卵を生んで繁殖し続けるエイリアン・クイーンの姿だった……!


もう今さらレビューを書く必要もないような気がするのですが…。

劇場公開版は136分、完全版は154分と長い上映時間ながら最初から最後まで観客を飽きさせない本作はエンターテイメントの鑑のような作品だと思います。
私はどちらも好きだけど、植民地の荒涼とした空間にいきなり放り出される恐怖感を味わえるのは劇場公開版かな。
完全版だと事前に説明がある分心構えが出来るから…。

エイリアン・ウォーリアーはその名の通り『戦士』の役目を担っているため、今回はまさに戦争!
数が多くなった弊害か一匹あたりの強さはそれほどでもありませんが、それでも電気系統をシャットダウンしたり天井裏を伝ってコッソリ侵入してみたりと意外な頭脳プレーを見せるウォーリアーは魅力的な強敵。

対する海兵隊員も個性派ぞろいです。
バスケスとハドソンの悪友っぽいやりとりとか面白い。
「なあバスケス、男と間違えられねえか?」
「いいや。あんたは?」
ってやつが特に好きだ。
あとは…話が進むにつれ、彼らの意外な一面が見えてくるところが興味深いなーと思う。窮地に追い込まれて意外な才を発揮する者、わめくしか出来なくなる者…。

そして何といってもヒューマノイドのビショップが超絶ツボキャラです。
彼とリプリーの微妙な関係性もこの作品の見所(`・ω・´)

ところで本作は戦士と戦士の戦いであると同時に、母性と母性の戦いでもあります。
女王陛下は子供たちを守りたい。リプリーはニュートを守りたい。
女王陛下は自分が撃たれたときよりも子供達を殺されたときの方が痛そうで、見ていると悲しくなってくる…。
最終戦はどちらを応援したらいいのかわからなくなります。

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エイリアンVSプレデター2(2007/シェーン・サラーノ著)

AVP2 エイリアンズVSプレデター (竹書房文庫 DR)
AVP2 エイリアンズVSプレデター (竹書房文庫 DR)
mobileAVP2 エイリアンズVSプレデター (竹書房文庫 DR)

南極大陸の奥深くに眠るピラミッドでの死闘は、序章に過ぎなかった…。コロラド州の田舎町ガニソンの森に、ある日突然、謎の物体が墜落。それは太陽系を離れようとしていたはずのプレデターの宇宙船だった。標本用のフェイスハガーがうごめく船内では、エイリアンとプレデターの血を受け継ぐ新種“プレデリアン”が誕生し、急速に成長しつつあった。外界へと放たれた彼らの襲来により、ガニソンはたちまち大混乱に陥る。もはや町を捨てて逃げるしかないのか。追いつめられた住人たちの前に現れたのは、エイリアン駆逐を生業とする新たなるプレデター“ザ・クリーナー”。かくして人類の眼前で、恐るべきクリーチャーたちの壮絶な戦いが幕を開ける…。果たして地球に明日はあるのか…。


1は小説だけのオリジナル場面が多かったですが、こちらはほとんど映画本編通りなので特に目新しさは感じられず。
とはいえあのやたらめったら暗かった映像の補完としては充分に役立つ内容ではあるし、ウルフさんの治療シーンが細かく描写されているのも興味深い。
ウルフさんといえば、彼の装備についての記述に微に入り細を穿つ心配り(というかこだわり?)が感じられた。
彼のファンなら買って損は無い内容です。

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荊の城(2004/サラ・ウォーターズ著)

荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)
荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)
mobile荊[いばら]の城 上 (創元推理文庫)

19世紀半ばのロンドン。17歳になる少女スウは、下町で掏摸を生業として暮らしていた。そんな彼女に顔見知りの詐欺師がある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その財産をそっくり奪い取ろうというのだ。スウの役割は令嬢の新しい侍女。スウは迷いながらも、話にのることにするのだが…。


『このミステリーがすごい!(2005年度版)』第1位に選ばれた作品ですが、ミステリ好きになら誰にでもおすすめ出来るかというとそうではないのが難しいところ。
むしろ人を選びまくります。なぜならこれは、レズビアンが書いたレズビアン小説だから。
だからちょっとでも同性愛に偏見があるなら読むのはやめといてください。あなたがどんなミステリーマニアでも、です。

逆に百合好きさんやビアンさんには絶対おすすめです。かつ、ミステリー好きならもっとおすすめです。
だってこんなのガチビアンにしか書けない! こんな…こんなの反則…!!
スウとモードの交流にいちいちツボを押されまくり、のたうち回りながら読んでしまいました。

何が好きだと言って、二人の感情の揺れ動きや関係性を、同性愛の“ようなもの”ではなくはっきり同性愛として書ききっているところ。
二人の接触は肉体的なもの精神的なもの含めて多々ありますが、中でも一番印象に残ったのはスウがモードの尖った歯を銀の指貫きで削ってやる場面。
目を逸らしたくなるほどエロティックで、後ろめたい。


この作品の一番の特徴は、全編にわたって漂う不思議なエロティックさ。
ほんのささやかな一文からスウとモードの台詞のひとつひとつにいたるまで、くらくらするような空気が立ちこめているのです。
糖蜜のようにとろりと濃密、それでいて真冬の空気のように冷たく清らかな…。

物語は三部構成になっており、第一部はスウが語り部、第二部はモードが語り部。三部はまたスウにバトンが戻ります。
人が違えば見えてくる事実も違う。一体二人は心の奥底に何を秘めているのか? 彼女らが紡ぐ糸は何を織りなすのか?
道の端と端から語られる、たった一つの物語。
この構成が実に巧みで、読んでいくうちに「あれが伏線だったのか!」とびしばしパズルのピースがはまっていく感じがたまらなく気持ちいい。
そしていよいよ種明かしをされたときの、天地がひっくり返ったような衝撃は未だに忘れられません。いや、きっと一生忘れることはないでしょう。

本を開いた瞬間からスウの威勢のいい語り口であっという間に引き込まれ、ページを繰る手が止まらなくなること必至。
あなたはこの時点で、「一部の最後まで読んで一段落つけよう」と思うかもしれません。
だけどもう遅い。だってそこで止めるのは至難の業だから。間違いなくすぐさま下巻を開きたくなるから。
そしてあなたは本を読むこと以外は何も出来なくなり、それこそ寝食すら忘れて没頭し、すっかり糖蜜に絡めとられている自分に気づくことでしょう。

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羊たちの沈黙(1988/トマス・ハリス著)

羊たちの沈黙(上) (新潮文庫)羊たちの沈黙(下) (新潮文庫)
羊たちの沈黙(上) (新潮文庫)
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羊たちの沈黙(下) (新潮文庫)
mobile羊たちの沈黙(下) (新潮文庫)

獲物の皮を剥ぐことから“バッファロウ・ビル“と呼ばれる連続女性誘拐殺人犯が跳梁する。要員不足に悩まされるFBIが白羽の矢を立てたのは訓練生クラリス・スターリング。彼女は捜査に助言を得るべく、患者を次々に殺害して精神異常犯罪者用病院に拘禁されている医学博士ハンニバル・レクターと対面するが――。


新訳版です。
菊池 光氏が手がけた旧訳版はやっぱり評判が宜しくなかったのでしょうね。
“やっぱり”と言うのも、私自身、旧版を読んだ際にこの翻訳はちょっとないなーと感じたからで。
直訳しただけみたいなカタい言い回し、キャラクターの個性というものをまったく考えていない喋り方、意味不明な名詞の翻訳(『ブーティーク(boutique)』だの『バア(bar)』だの、『メッセジ(message)』『テイブル(table)』そして極めつけのような『ハニバル(hannibal)』…)の連続にがっくりと肩を落としたのを覚えています。
そういった不自然もある意味では『羊たちの沈黙』という作品の禍々しさや突き刺すような空気感の演出に一役買っていたと言えるかもしれない。しかし非常に読みづらかったこともまた事実であって…。

そう言った意味で、私は今回の新訳版を大歓迎する。
今回の訳者さんはバ行をヴに置き換える癖があるほかは目立った癖もなく読みやすかった。
特にレクター博士のあやしく、優雅で、魅力的な動作のひとつひとつの描写には文句のつけようがない!
キャラクターの心理面に重きを置いた本作は、映画とはまた違ったおもむきと、緊張感がある。

唯一おや?と思ったのは、犯人がキャサリンを拉致する際に放った「きみは14歳くらい?」というセリフ。
14は年齢じゃなくて服のサイズですよね。ご本人も編集さんももうちょっとちゃんとチェックしてよー。

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