殺人鬼と宇宙人とうさぎ。

Category Archives: ディザスター

アフターショック(2012/アメリカ)

目の覚めるような景色、セクシーな女性達、イケてる男達、すばらしいワイン、そして最高のパーティー! チリは最高! 運の悪いアメリカ人観光客のグリンゴ(イーライ・ロス)、彼のチリ人の友人アリエル(アリエル・レヴィ)とポロ(ニコラス・マルチネス)。 彼らにとって、今回のチリ旅行は最高だった-かわいい女の子がいないことを除けば-! グリンゴは、美女さえいれば“友人達は満足してくれるはずだ”と考え、ロシア人モデルのイリーナ、パーティー番長のカイリー、カイリーの真面目な妹モニカの3人の美女をナンパし、うまい具合に一緒にバルパライソの街を観光することに。 6人の男女は、ダンスクラブに繰り出すのだが、その時、巨大地震が街を襲う! 至福の時間だったはずが一転、死と破壊の地獄絵図と化す。 不運なグリンゴ達一行は、街で暴れる略奪者や、脱獄した囚人達、余震の恐怖から、命を守るために逃げなければならない!

原題:AFTERSHOCK

前置きが長くてだるい+キャラクターが軒並みうっとうしい+後半の映像暗すぎ+胸糞+カタルシスが無い
という、畳み掛けるような残念さにHPを削られる映画でした。

軒並みうっとうしい…とは言いましたが、最後まで頑張る一人だけは常識人でマトモ。
でもだからこそ、この人だけ補正が付くんだろうなーというのが分かりきってしまい、これがまた面白くもなんともないんですよねー(最終的に助からなかったけど)

メインディッシュは主人公たちのバカ騒ぎだったのか、地震なのか、囚人たちによる私刑シーンなのか、極限状態における集団心理なのか、津波なのか、観ていてよくわからない。
視聴者に“何を怖がらせたいのか”を深く考えず、ただグロいシーンを撮りたいがためだけに作ってしまった感がある。

他人を思いやる気持ちが一つも報われない点で、他のパニック映画とは一線を画する斬新な内容だとは思うのですが。

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サイレント・ワールド2011(2010/カナダ、オーストラリア)


オーストラリア沖で気象観測船が遭難し、乗組員たちが凍結遺体となって発見された。調査に乗り出した気象学者ジャックは、オゾン層に入った亀裂からマイナス70度の超低温大気が地表に降り注いでいることを突き止める。亀裂が世界各地に拡がっていく中、オゾン層でミサイルを爆発させることで亀裂を修復する作戦が実行に移されるが……。

原題:ARCTIC BLAST

『デイ・アフター・トゥモロー』にヒントを得て作られたのか、描写(表現)に似通った部分が散見されます。
言うまでもなくこちらの方が断然規模は小さいですが…。
舞台はいかにもロケで使いやすそうな(撮影許可が下りやすそうな)田舎町だし、人は少ない。
でもそれがかえって身近に感じられていいんじゃないかな~と思います。

霧状の寒冷前線が押し寄せる映像は迫力があるし視覚的にもわかりやすいですが、この霧に触れない限りは(どんなに接近しても)寒さすら感じないというのが謎過ぎる。
マイナス70度の設定じゃなかったのか。
ここまできたら『建物に入れば大丈夫!』とかそんなレベルじゃないし、ツッコみ始めればキリがない、でもそれが楽しい。

日本や中国やロシアが大変なことになっているらしいわりには、いまいち世界規模の災害という気がしないのは難点。

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サイレント・ワールド 2012(2011/アメリカ)


火山噴火によりアイスランドの巨大氷河が決壊し、北米大陸へ移動を開始。気象学者のビルは、娘を救出するために極寒の嵐の中をN.Y.へと向かう。一方、米軍は押し寄せる巨大氷河に核攻撃を決行するが…。

原題:2012: ICE AGE

一家4人+αだけにスポットを当てた、非常にこぢんまりとした内容の映画。
肝心の一家の描写が適当すぎて、終始こいつらは一体なんなんだろう…誰なんだろう…という違和感が拭いきれませんでした。

主人公が異常気象を止める手立てを持ってるとかじゃないので基本姿勢が受け身で、ただひたすら逃走劇を見せられるだけ。
それならそうで大自然に翻弄される人間の姿を描くことに徹すればいいものを、中途半端に軍の活躍とか挟んでくるから何がしたいの?と非常に疑問でした。
二つの視点を用いた物語ではなく視点の定まらないつぎはぎムービーと言った風。

ラストも絶望エンドなのか?それとも主人公一家は助かってるんだからそれで良しなのか?ヘリが来たからまだ希望はある?どう受け止めていいのか迷う半端な幕引き。

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アルマゲドン2014(2014/アメリカ)


その日、地球に接近する小惑星が確認された。大きさは月の4分の1。衝突まで、残された時間はわずか10日間。ロシアは迎撃ミサイルを発射するが、作戦は失敗。飛来した巨大隕石により、香港が壊滅してしまう。人類を絶滅から救うため、アメリカが賭けた最後の作戦。それは深海で核爆発を起こし、誘発した巨大地震のエネルギーで地球を動かし、衝突軌道から逸らすというものだった。人類の運命を背負い、潜水艦ポーク号はフィリピン沖のヤップ海溝を目指すが…。

原題:ASTEROID VS EARTH(小惑星VS地球)

毎年の恒例行事が今年もやってきました!
今回、地球に喧嘩をふっかけてきた小惑星の大きさは月の4分の1。質量は地球の0.04%。えらいことです。
ミサイルで軌道を変えるのは物理的に不可能であるため、天才は逆の発想を打ち出しました。

「マグニチュード18以上の地震を起こして地球を動かそう!(真剣)」

あ、私この映画だいすき。

そんな前代未聞の無茶振りがあんまりにインパクト大だったためか、この映画はとにかく主人公の影が薄い。
親友の黒人兵士と天文台の研修生にほとんど全部持っていかれとるやないか!
天文台の少年はアジア系で、こういうジャンルには必要不可欠な『物理学の天才』ポジションとしていい味出してました。
いっそ彼が主人公でもよかったな~。ディザスターでアジア系が主役って珍しくて面白いと思うんです。

黒人兵士は彼とはまた別の方向性でキャラ立ちしていて、他者との関わり合いがほとんどない、ポッと湧いて出てきたような主人公よりよほど感情移入できるヤツです。
事実上の主役は彼だ!と言っても、どこからも反論は出ないものと思う。
なのに、なのに…せっかくの見せ場をアチャー(ノ∀`)な合成で台無しにされた不憫な男でもあります…。

彼が核爆弾と心中したおかげで計画通り地球はヒョイッと横にずれ(絶対あとあともっと大きな問題が生じると思う…)、巨大なキノコ雲を背に「あなたってステキ★」とかしょーもない事くっちゃべりつつチュッチュして映画を締めた気になってる主役カップルに殺意を禁じ得ない。

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アルマゲドン2013(2013/カナダ)

アルマゲドン2013【完全版】 [DVD]
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アメリカが極秘開発した衛星による地球防衛システム実験が失敗し、太陽の磁場に異変が生じる。猛烈な磁気嵐と、炎上した人工衛星が隕石雨と化して大都市へ。物理学者のマイケルは、高周波ビームにより太陽嵐をはね返すプランを立案。真相を隠蔽しようとする国防長官の陰謀と戦いながら、人類滅亡から世界を救おうと奮闘するが…。

原題:CAT. 8

アルマゲドンシリーズ観てると「もういいからアメリカは余計なことせずにピザパーティーでも開いてろ、な!」…って気になってくるのは私だけじゃあるまい。


ここで一つ注意。
この作品は前編後編に分けて貸し出しされているので、2枚とも借りてこないと訳が分からないことになります。

・アルマゲドン2013 Part1 カテゴリー7:人類絶滅
・アルマゲドン2013 Part2 カテゴリー8:地球爆発

の2つ。地球爆発ってシンプルながらインパクトあって素晴らしいサブタイトルだと思う。

2本立てになっているだけあってかなり長いですが、だからこそ地球壊滅の危機を『地上からのもの』(太陽フレアによる影響)と『地下からのもの』(地殻回転の停止)の二つに分けたのは上手いやり方だったと思う。
まあ隕石降ってこないし月も割れないし水星も落ちてこないのにアルマゲドンシリーズ…?っていう疑問はあれども。
いいんだよ、細かいことはいいんだ。

キャラクターの書き込みもしっかりしてます。
主人公は物理学者のマイケル。離婚した妻と、娘(学校の先生)がいます。
妻にはジャックという名の新しい夫(官僚)がいるんだけど、マイケルとはあまり仲が良くない。

このジャック氏、初登場時は職業的にも立ち位置的にも典型的な噛ませキャラに思えて仕方なく、どうせすぐに死ぬんだろうなと予想していたのですが…実はすごく味のあるいいキャラでした(´∀`)

ホワイトハウス内に渦巻く陰謀や、それに巻き込まれ命を狙われるはめになるマイケルと家族の攻防戦なども巧妙に織り交ぜており、かなり密度の高い一本に仕上がっているかと。
娘を嫁にやりたくないパパの苦悩wなんかも微笑ましおもしろかった。
アルマゲドンシリーズの中ではアタリです。

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メタル・トルネード(2011/カナダ)

メタル・トルネード [DVD]
メタル・トルネード [DVD]
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大気圏外で太陽フレアを収集する“ヘリオス計画”が暴走し、あらゆる金属を吸収する巨大磁気嵐「メタル・トルネード」が発生。パリを直撃したトルネードは、未曽有の大惨事を引き起こしてしまう。そこでマイケルは、あるプランを立案し、迫りくるトルネードに最後の希望を賭ける!


タイトルは面白そうだったのに案の定アレでした。

metaltr02
まず親子設定の二人が訳分からんくらい似てない。せめて系統くらいは揃えてほしいものです。

metaltr03
女性もぱっとしないし…

metaltr04
CGの質は予想通りだけど…

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メタルトルネードの影響で電柱がなぎ倒される中でも主人公の車だけは全く影響を受けないし…

低予算SFパニックにはありがちですが、設定の規模に反して実際に起きている危機がざっくりしすぎで、真に迫る恐怖感を感じられないです。
身の回りで金属が使われているものはたいがいにして重たかったり大きかったり危険だったりするので、その辺をもっと前面に押し出すとかしてほしかった(作動中のチェーンソーがふっ飛んでいくシーンからもうちょこっとだけ話を広げるとかさぁ!)。

役者は揃ってぱっとせず、これからもぱっとすることはないであろうことが容易に想像出来る方々。
演技も明らかにやる気ないし…エキストラさん達の方が真面目に仕事してたくらい。

ところで人格者(の設定)の主人公にお聞きしたい。
電磁波爆弾を落とす。人的被害は出さない(キリッ)」って、病院で集中治療受けてる人たちはカウントしない方針ですか?

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ライトニング・ストライク(2009/ブルガリア)

ライトニング・ストライク [DVD]
ライトニング・ストライク [DVD]
mobileライトニング・ストライク [DVD]

ある嵐の夜、運転中の母子が落雷に遭遇。被害者の車は真っ二つに切断されていた。保安官のブラッドレーは原因に不審を抱き、調査を開始。その頃、気象学者のコナーズは異常気象“ブルー・ライトニング”の正体を追っていた。神出鬼没に発生しては消える、意思を持っているかのような奇妙な雷雲。街に現れた謎の男ドノバンは、彼らに不気味な預言を告げるが…。

原題:LIGHTNING STRIKES

Lightningstrike01
真っ暗な夜に走る閃光。
車を駆る親子を執拗に追いかけるその様子は、まるで意志を持った生き物のよう。

Lightningstrike08
そして……

Lightningstrike04
Lightningstrike07
なんか来たでオイ


ディザスターものかと思ったらまさかの宇宙人ものだったでござる!
ところが蓋を開けてみればストーリーは「ああ、よくあるよくある」止まり。
登場するキャラクター達の個性に“雷”が負けている気がします。
せっかく意志を持って追いかけてくる雷っていう他にはない設定も生かされておらずもったいない。

一番の見せ場であるフェスティバル壊滅のシーンも、しょぼい雷が一人ずつ狙い撃ちしてく…という感じなので淡々とした印象が拭えず盛り上がらない。
雷の威力設定はかなりいい加減だと思う(本当の雷ではないからかもしれないけど)。

Lightningstrike02
怪しげな放浪者。

Lightningstrike03
死別した妻の思い出をまだ引きずっている保安官。

Lightningstrike06
気象観測車を走らせる雷研究学の教授とその助手の男女。

Lightningstrike05
Lightningstrike09
そしてもはやB級パニックムービーには欠かせない存在、 フェスティバル>>>[超えられない壁]>>>人命 理論の町長!
あるある。

「雷は同じ所に二度落ちない」という言い伝え?がありますが、そのオリジナルはもっと別の言葉だったとドノバンは言う。
古代エジプトの表現で「光の領域に二人で入れば生き残るのは一人。その者は二度と光を恐れず
昔、ドノバンは息子とともに雷に撃たれて一人生き残ったらしい。そのため彼は今やどんなに強い雷に撃たれてもぜーんぜん平気。
そして息子の復讐のために、宇宙人をぶち殺すために旅を続けているとのこと。
うん、この設定は他のディザスター映画にはあり得ないですね。

宇宙人が何をしにきたのか分からないし、それで結局どうなったの?という所も曖昧だし、いまいちスッキリしないけど、この惜しい感じがB級っぽくて逆にイイ…かも?

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ディザスター・ムービー!最‘難’絶叫計画(2008/アメリカ)


歌手のエイミー・ワインハウスに「もうすぐ地球が滅亡する。それを救えるのはクリスタル・スカルだけ」と告げられたウィル。それはウィルの悪夢はずだったが、何と現実と化してしまう。大地震が起き、巨大な隕石が降り注ぎ、竜巻やブリザードまでがニューヨークを襲う!パニックに陥り、逃げまどう人々。そこへウィルの恋人エイミーから助けを求める電話が。ウィルたちは、彼女が閉じこめられている自然史博物館へ向かうが、そこでは人類滅亡を唯一阻止できるクリスタル・スカルと、さらなる強敵、そして思いがけない人物が待ち受けていた…。

原題:DISASTER MOVIE

パロディ映画の楽しさは、元ネタのジャンルの“お約束ネタ”にいくつ「あるある」と頷けるかにかかっていると言っても過言ではないです。

いろんなジャンル詰め込みすぎ。
これをカオスで盛りだくさんと取るか軸がぶれていると取るかは観る人によって変わりますが、私は後者として受け取りました。
アメリカ本国の有名人ネタが多いのも入り込めなかった原因かも。

おまけに、一つ一つのネタが長くてしつこい。
それぞれのネタが繋がっていないのでストーリーとしての体を成していないつらさがあります。
何か1作、大本となる作品を選んでその合間に他の作品のパロを挟むようにしないとこういう事になりがちですね。

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2012(2009/アメリカ、カナダ)


2009年、トップクラスの科学者のチームは、地球が間もなく滅亡に向かっているという事実をつかんでいた…2012年までにできるだけ多くの人類を救出するようにと世界各国のリーダーからの要請を受けていたが、人類すべてが救出されるのは不可能だということは明白な事実だった。ジャクソン・カーティスが子供2人とイエローストーンに旅行中、偶然干し上がった湖底に建てられた巨大なリサーチ施設を発見する。そして政府が隠蔽している、「世界が滅亡へ向かっている」という秘密を知ってしまう。ジャクソンは自分の家族、自分自身の身を守る為に必死で生き残る術を模索しはじめるが、大地震、火山の噴火、津波など次々と恐ろしい天災が地球を襲ってくる…

原題:2012

とにかくすごい!やばい!こわい!を強調したいがためにやたらと大きな数字を乱用するのが、何となく小学生時代を思い出してしまう…
5000メートルの津波なんて規模が意味不明すぎてヤバイはヤバイでも別の意味でのヤバイです。
いちおくまんちょうめーとる!とか言い出さないだけまだ理性的ではあるけど。

地割れに吸い込まれていく街の中をリムジンで疾走、そして更に民間機で疾走…は前半一番の見所だと思うんですが、シチュエーションがあり得なさすぎて「あれっ、これギャグかな…?」と微妙に半笑いになってしまった。
まーたあからさまに、主人公とその家族にだけ不自然な生存補正がつくんだもん。
地割れも隕石も煙も溶岩も主人公一家を避けているかのような補正っぷり。
溶岩で思い出したけど、あの人たちどんだけ溶岩に接近してもこれっぽっちの熱さすら感じてなかったな。

興味深いのは、普段ハリウッド映画の中でロクな扱われ方をしていない中国が、この映画では全面的にいい方向に扱われていること。
“時間をキッチリ守り”“高品質で”“巨大な”“爆発しない”船を造り上げる中国人なんてSF世界の住民としか思えないのが悲しいですが……。

他のキャラクターもいちいち漫画的で、およそリアリティーというものがどこにもなかった。
主役は白人、大統領は黒人、科学者や文学者も黒人、下請けは中国とチベット人、悪役はロシア人。この人種にはこの役職、というようにきっちりグループ分けされていて、個人というものが感じられない。まるでゲームのキャラみたい。

そしてもちろん、期待を裏切る展開もどこにも見当たらない。鼻持ちならない成金は最後には無惨にも命を落とし、生き残りの人々は身近で目撃した死に少しのトラウマを抱くこともなく、映画は頭の中を根拠のない希望でいっぱいにした人々の笑顔で幕を下ろす。

ハリウッドにはありがちに、『主人公とその家族さえ助かればハッピー★』だということが言いたいようです。
たとえば主人公たちが原因で船が故障して数万人が危険にさらされようと、なんなら実際に死のうとも、誰も彼らを責めたりしません。
乗組員たちも船が直ったことより主人公様が無事だったことの方に諸手をあげて大喜びです。

映画というものは一般大衆のための娯楽である。
その一般大衆が一部の金持ちや政治家や科学者たちによって虐げられ、見捨てられ、殺されるのを眺めるだけの映画のいったい何が楽しいのだろうと疑問に感じる。

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アバランチ・クラッシュ(2007/ドイツ)

アバランチ・クラッシュ [DVD]
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プロ・スキーヤーとして一時代を築いた男、トーマス・レイサー。久しぶりに故郷、グルンバックの村に戻ってきた彼を、村人たちは驚きとともに迎え入れる。昔と変わらないアルプスの景色、友人たち、家族。そう信じていたトーマスだったが、村は確実に時間を刻んでいた。かつて愛したマリアは新しいパートナーのベルンハルドと幸せな家庭を築いていた。温かく迎えてくれるはずの家族にさえ、彼の帰郷は新たなさざなみを起こすことになってしまう。彼が取り戻せない時間の重みを感じている一方で、降り止まない雪が村全体に襲い掛かろうとしていた。村一帯にだされた雪崩警告。雪崩発生の恐怖が刻一刻とせまるなか、村人たちは村からの脱出を試みる。相変わらず自分の居場所を見つけることができないトーマスであったが、村を救うためにもてる力すべてで雪と戦うことを決意する。果たして、彼らは無事生き残ることができるのか!?

原題:DIE LAWINE/AVALANCHE

ディザスターパニックではなくて、主人公が生き埋めにされた元妻と子供たちを救出しようと奮闘するのがメインの話です。
それだけに主人公トーマスについての説明が徹底しており、彼がどれだけ自分だけを愛する男であったか、そして理想主義者であったかが時間をかけてじっくりたっぷり描写されています。
パニックモノだと思って挑むとまずこのあたりで「あれっ?」ってなること間違いなし。

そんな彼の周りを固めるのは帰郷を喜んでくれる兄や、微妙な反応の母親や、あまりよく思っていない友人たち、元妻マリアと二人の子供、そしてマリアの再婚相手。
中でも気になったのは再婚相手のベルンハート。
元夫と現夫という関係だけにトーマスとはどうしてもギクシャクしたムード漂うのですが、かといってよくあるような『主人公を引き立てるための噛ませ犬』で終わらない人間性がちゃんとあります。
彼もまたトーマスの突然の帰郷だけに限らず、子供たちへの接し方についても複雑な悩みを多々抱えていて、決して悪い人じゃないだけにしんみりした思いを抱きました。

この映画のすごいとこは家族愛をテーマに置きながらも容赦ないバッドエンドをねじ込んでくるところ。
人物描写が緻密だっただけに強烈でした……
それも意味のあるバッドエンドとは思えないのでなおさら。

作った人の言いたいことは『家族は大切にしましょう』ってことで、描きたいことは主人公の成長だったんだと思います。でもそれが伝わってこないから、ただの後味の悪い映画に仕上がってしまっているんじゃないかな。

生き埋めになった息子の心理描写をもっと徹底してくれていればまた違った印象になったかもしれない。
孤独の中で希望にすがりついて、それでもじわじわと忍び寄ってくる絶望や諦めと向き合わなければならなかった息子の心細さをたった一分そこらで片付けちゃうのはよくない。

最後まで父親を頼る気持ち、信じて待つ様子を掘り下げてほしかった。
そのくらいしてやっと1時間半の人物説明に箔がつくと私は思う。

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