よとぎばなし3

不完全さを持ち寄れば
世界の終焉はオーロラとともに
愚かにも邂逅
穏やかに朽ちる
こんなに苦しいなら永遠なんていらなかった
何も失わずに大人になる事はできない
明日なんて来なければいいのに
優しい言葉が出てこない
その憎しみだけが、私を支える全てだと言うのならば
哀れみのナイフ

名前を無くした夜の為の挽歌
鐘の音で終わらせて
優しさに手枷
ほら、もう間に合わない。
泥水をすする
終わりなんてないと、そう言って
濁った声で囁いて。
リリスは嗤う、私のために
ああわたしが、享楽に耽る人形であれたなら。
フシギな世界の気狂い時計。針はどっちにまわってる?時間はどこに向かってる?

心臓を縫う糸は、蘇生する躯を貫き縫いとめ愛撫する。そして今日も、静かなる跫音が響く
The Seducing Woods
吸血鬼と殺人鬼
引き裂く劣情
泥に濡れた赤い靴
不完全に陶酔
屍に献花
骨が軋む
花散る、そして、残ったものは
鋼の獣は笑わない

錆びついた靴
ぎこちなくてもまだ踊ってる
泳ぎ方ももう忘れた
もう帰れないと誰かが囁く
秘めやかな傷
うぐいす一羽、冬に相果つ
黒でいられるはずだった
荊の牢獄
唄わないラジオ

※邂逅……思いがけず出会うこと
※The Seducing Woods……『迷子の森』。誘い込まれたあと、悪い事が待ち受けているニュアンスを持つ。
※相果つ(あひはつ)……死ぬこと


Comments are closed.