7月 19 2013

あなたとわたしを構成するもの

類似お題:ホラー(グロテスク表現注意)

柔らかな手と手が触れ合うとき
腹に絡めた腕の強さは
暗闇の中であなたの手を探す
悪夢の中で繋いだ手は
世界の終わりまで、手を繋いでいて
ちぐはぐな体温
冷たい肌を擦り寄せる夜
今はまだ遠い掌
夜をなぞる指
暖かな骨

それは傷口に舌を抉じ入れるような
あなたを見つける事にかけては優秀なわたしの目
黒猫のようなあなたと、その眼を欲するわたし
私の肩を濡らした涙のつめたさを忘れられずにいる
閉ざされた目蓋の裏で、わたしたちは同じ祈りを孕む
わたしが追いかけていたあなたの背中はもうどこにもありはしない
絡めた指をほどくと決めた日
その日、わたしの心臓は食べられた。
底意地の悪い指先
象牙色の嘲笑

舌足らずで一言多い
錆びた目蓋は瞬かない
掌に残った爪の跡
そして私はこの手を差し出すでしょう
蠱惑する声
鎖骨に唇
薬指にスピカ
純白のひとひらを舌で掬えば、
泥と爪先


7月 19 2013

天体、空、風景、天気

観覧車から見上げた空はあまりにも近かった
悲しみがたちまち東の空を覆い尽くした
一等星はまだ見えない
夕焼けの蜜色
ガラスコップに浮かぶ月
春の宵と降り注ぐ流れ星
夕映えは眠らない
八つ目の夜をつかまえに
夕焼けに消ゆ
限りなく透明な雨が降る

あなたの入れてくれる完璧な紅茶や、風を孕んではためくシーツ
空はとうに色褪せた
ガラス張りの月
空の色など知りたくもない
孔雀の羽は夕日に燃える
コンクリートの地面で雨が弾けて、
青白い満月が浮かんでいた
三日月の端っこにしがみついて
3月33日、雨。
青空で溺死

世界の終焉はオーロラとともに
誰も知らない宇宙
まどろむ夕暮れは遠い昔
春は朽ちる
引き裂かれた夜空の隙間
夜明けの黄昏
太陽を喰らう月
凍てつく夜を超えて
無秩序な夜のなかで
最後の夜が眠る場所

少女の為に降る星
三日月と金色の瞳
朝が見ていたわたし
まわる、まわる、朝と夜
夜を塗り替える腕
星屑の王冠
三日月の揺り籠
月明かりと雪明かり
星屑のランタン
流星を拾い集めて

月明かりとデート
雨粒を閉じ込めたカレイドスコープ
星降る窓辺のおとぎ話
水たまりの中に青空を探す
砕けない月、枯れない星
真夜中に咲く夢
夜の太陽、昼の月
白い夜が眠る揺り籠
あなたが手を引く夜


7月 19 2013

人と人1

柔らかな手と手が触れ合うとき
くすぐったい愛情
ゆるやかな呼吸が欲しくて唇を塞いだ
あなたのひと欠片を、私にください
どうしても正しく愛せない
私が笑っても彼は笑わないけれど
腹に絡めた腕の強さは
暗闇の中であなたの手を探す
優しいふりをして騙して
悪夢の中で繋いだ手は

世界の終わりまで、手を繋いでいて
報われない嫉妬
ちぐはぐな体温
ひと欠片のお砂糖と恋心
親愛なる魔女よ。
冷たい肌を擦り寄せる夜
どうか私の愛情を理解して
さあどうぞお好きなように愛して?
あなたを恋う、そして乞う。
それでも私は彼女が好きだった。

二人きりで最期の晩餐を。
同じ季節を生きる
明日からは別の私とあなたになる
10cm先の鼓動
今はまだ遠い掌
坂道を競争
秘密を三つ教えてあげる
取引めいたキス
私を好きだと言ったあの子はもういないけど
嫌いと言って、笑った。

いつか訪れるさよならの1日前
だってずっと一緒になんていられない
あなたを見つける事にかけては優秀なわたしの目
黒猫のようなあなたと、その眼を欲するわたし
私の肩を濡らした涙のつめたさを忘れられずにいる
あなた以上に大切なものなんて何もなかった
あなたの入れてくれる完璧な紅茶や、風を孕んではためくシーツ
わたしが追いかけていたあなたの背中はもうどこにもありはしない
明日なんていらないと言ったら、きみが笑った
果たして嘘つきは君と僕のどちらだったのだろう

今のわたしたちに恋人同士という関係をプラスしませんか
好きにならないための言い訳を繰り返す私をどうか嗤って
きみと一緒にいると二度と朝が来ない事を願ってしまうよ
きっと私たちは正反対で、だけどたった一つだけ同じものを持っている
すべてを知っていながらも私たちはさよならをする
だからね、きみのことが好きなんだってば
わたしの女王陛下
きみのためなら何だって出来ると、そう信じていたあの頃


7月 19 2013

おとぎばなし2

黒ねこのハロウィン
永遠を欲するということ
シュガーポットの中の海
一匹狼の兎
道化師の鋏
夜に泳ぐサカナ
朝と夜の庭籠
露草の冠
朝が見ていたわたし
荊の鳥籠

ぜんまいじかけの小鳥
まわる、まわる、朝と夜
その嘘と、真実を超えて
銀色のライオンと金色のウサギ
夜を塗り替える腕
きんいろに溶ける、夢
星屑の王冠
がらんどうの庭
うたかたの夢を恋う
しあわせで満たして

そらいろドロップ
時計仕掛けの森
三日月の揺り籠
しあわせな夢を紡ぐひと
白い世界で君だけを捜すよ
おとぎ話を探す旅
きみを乗せた馬車が駆ける
透き通る青の奥
午下がりの内緒話
春を待つ街

名前をなくした青い鳥
あなたが手を引く夜
うそつきのやくそく
夕焼けの蜜色
魔法が解けてもそばにいて
ヒューマノイドは愛を知るか
疑うことをやめた日
穏やかな晴れ間はとろけて消えた
ガラス張りの月
ガラスコップに浮かぶ月

春の宵と降り注ぐ流れ星
夕映えは眠らない
幸福の破片
限りなく透明な雨が降る
二人だけの境界線
孔雀の羽は夕日に燃える
まだ赤い果実
コンクリートの地面で雨が弾けて、
万華鏡の日々
三日月の端っこにしがみついて


7月 19 2013

おとぎばなし1

流れ星の矢
少女の為に降る星
飴色の夢
本の中に閉じ込めた想い
賑やかなティータイム
撥条仕掛けの人形
月の色をしたお砂糖
夜をなぞる指
銀色のさかな
三日月と金色の瞳

童話の森
絵本の国のアリス
恋と嘘とお伽噺
星屑のランタン
月明かりと雪明かり
目を閉じて、夢を数えて
星を数える夜
流星を拾い集めて
ひとことの魔法
金色の灯火

雨時々、粉砂糖
水槽の鳥、籠の魚
月明かりとデート
星屑の王冠
朝と夜のおはなし
白い鳥のおとぎばなし
白いうさぎのおとぎ話
雨粒を閉じ込めたカレイドスコープ
永遠すら差し出せる
満たしてくれるなら君がいい

帰り道は別の色
場違いなデート
マナーモードの恋
星降る窓辺のおとぎ話
水たまりの中に青空を探す
そんな幸せな夢
白い絵の具の使い道
閉じ込めていたはずの喜び
茹ですぎた恋愛感情
春を恋う魚

春にうずめる
砕けない月、枯れない星
真夜中に咲く夢
夜の太陽、昼の月
吐き出す息の白さをおいかけて
優しさに目隠しを
白い夜が眠る揺り籠
永遠が棲む青
丸い空と鳥
巡礼者の花冠