4月 22 2014

おとぎばなし3

くるくるくりかえす
東の海にダイヤモンド
構って攻撃
蜘蛛の巣に真珠
好きなものだけ拾って集めて、またあした。
好きなものが沢山ありすぎる
へんてこな声で鳴く猫と、僕が過ごしたひと夏の話
金魚のきもち
嫌いよりも、好きの方がちょっとだけ多い
対岸の白い花

トロピカルフィッシュ
星が息衝く時
春恋し
お伽の国で会いましょう
欲しいもの、ぜんぶぜんぶ。
日輪の髪飾り
酸欠気味の恋模様
花籠に星を拾い集めて
砂糖菓子の星
くらげとリボン

深海の花
なわとびにゃんこ
水鉄砲から虹色
無意識に恋慕
薬指にスピカ
夜更かしとホットミルク
星屑アリス
砂糖水と揚羽蝶
硝子の森
みずいろの星

きらいきらいきらい、きらきら
あなたに降る夢
花と荊
ひだまりにライオン
メイプルシュークリーム
窓明かりが咲く頃に。
海底プリズム
琥珀色の明かりと涙
悪夢のない世界でおやすみなさい
蝶と白い風船

純白ミント
ビスケットポップス
祈りのまなざし
ずっと恋をしている
人魚が産まれた日
真夜中に光を。
私はあなたと生きていたい。
夢の中であなたを探す
君の生き方がとても愛おしいと思う
今日だけ少女でいさせて


7月 21 2013

そんなお話

目が覚めたら部屋が逆さまになっていた話
夢の中で夢を見ている夢を見た話
悪食の殺人鬼に出会った話
白ネコと黒ウサギと鍵盤の話
わたしと彼女と風船の話
あたたかな蝋細工の話
蟻の行列とサイダーの話
無口な恋人と坂道を競走する話
どうしても思い出せない去年の話
自分の尻尾を喰った蛇の話

うさぎの鼻に時間を奪われた話
死してなお孤独に蝕まれ続けた少年の話


7月 21 2013

いきもの

銀色のさかな
黒ねこのハロウィン
一匹狼の兎
夜に泳ぐサカナ
ぜんまいじかけの小鳥
銀色のライオンと金色のウサギ
水槽の鳥、籠の魚
白い鳥のおとぎばなし
白いうさぎのおとぎ話
春を恋う魚

丸い空と鳥
四角い部屋と魚
名前をなくした青い鳥
嫉妬の狼、怠惰の兎
犠牲の羊を撃ち殺す
酸素を求める金魚
白いカラス
千の夜に歌う鳥
泣けない魚
羊の額

鳥の睫毛
犬の背中
猫の前足
孔雀の羽は夕日に燃える
金魚のきもち
トロピカルフィッシュ
絶頂アラクニド
蜘蛛だけが見ていた
迷い猫は煩悶する。
なわとびにゃんこ

青花トカゲ
砂糖水と揚羽蝶
ネオンテトラはかく語りき
不死鳥のまたたき
くらげとリボン
ひだまりにライオン
ラストフィッシュ
うぐいす一羽、冬に相果つ
従者のライオン
しかくいうさぎ

※アラクニド……クモ形綱の動物のこと
※相果つ(あひはつ)……死ぬこと


7月 19 2013

いろいろ2

決して壊れない言葉が欲しい
硝子張りの迷宮
白銀の時計
夜明けを待つ街
無秩序な夜のなかで
東の海に落ちる月
なみだの結晶
四角い部屋と魚
最後の夜が眠る場所
あの瞬間に限って言えば、僕のことばは嘘ではなかった

観覧車から見上げた空はあまりにも近かった
遠ざかりゆく冬があまりにも寂しかったので
一等星はまだ見えない
地球がとまればいいのに
無限の糸を手繰り寄せ
足りない欠片を探すには今宵はあまりに眩しすぎる
共鳴メカニズム
秋の霜
衰えゆく夏の日々に
溜め息の影が君を捕らえるとしても

三角形の宇宙船
底意地の悪い指先
感情の芽を迷わず摘み取る
羊の額
鳥の睫毛
犬の背中
猫の前足
皮肉っぽい天使
喜劇の積み重ね

8週目の夜をつかまえに
舌足らずで一言多い
明日をリセット
夕焼けに消ゆ
あと一分足りない
摘み取る罰
昼下がりの幽霊
皮肉合戦
玄関を開けたらそこは宇宙だった
罪の果実は青かった

アルファベット・クッキーで綴った
青白い満月が浮かんでいた
緩慢な告白
蠱惑する声
予想はするけど煩悶はしない
考えることを諦めた訳じゃない
盤上の取り決め
0と1でしか伝わらない
生き急ぐ蝉の叫びがあまりに切なかったから
不可解なメールがすべての始まりだった


7月 19 2013

いろいろな“夢”

悪夢の中で繋いだ手は
真夜中に咲く夢
飴色の夢
きんいろに溶ける、夢
うたかたの夢を恋う
しあわせな夢を紡ぐひと
目を閉じて、夢を数えて
そんな幸せな夢
白日の夢に捧ぐチャコーナ
白昼夢をなぞるクラコヴィアク

ボイラー室と悪夢
思いがけない初夢
一年周期の悪夢
壊れた時計が見る夢
爪先だけ踏み入れた悪夢
今も色褪せた夢の中で生きる
寂しがりやの悪夢
虚ろな夢に沈むわたしを、もう一度掬い上げて
セピア色の夢の中で、わたしの目蓋は開かず、今も尚色褪せたあの時のまま
夢の籠に横たわる荊姫は、もう明日を知る事もないのでしょう

悪夢のない世界でおやすみなさい
あなたに降る夢