4月 22 2014

おとぎばなし4

しかくいうさぎ
しだれ桜と夜光虫
白夜のパレード
にこにここねこ
あなたのいない世界なら欠片だっていらない
跳ねる鍵盤
真冬の蛍
息をするように恋をした
だから今すぐキスしよう
やさしい怪物、あるいは、

ピンクの粒子
ごめんね、好きになったみたい
雨待ち夕暮れ
賑やかなモノクローム
黄昏キャンディ
うさぎは哲学する
i miss u 2


7月 19 2013

いろいろ3

3月33日、雨。
とは言え地球は丸い。
不可思議な訪問者
完璧な五月とは
落下地点はまだ見えない
掌に残った爪の跡
愛情オーバードーズ
好きだと言ってみたら思わぬ結果になった
ナンセンス・センテンス
残り一枚になったカレンダーと、果たせないままの予定

明かりがないと眠れないVS真っ暗じゃないと眠れない
毛布にくるまって、折り重なる暗闇のセロファンをただひたすらに数えた夜
ただ一人のためだけに寄り添い、守り、存在する
顔のない夢魔は言った、
瞬き一度の間に変わってしまう世界など
それはそう、この身を切り崩して与えるような恋だった。
獣であればこそ
恋慕に似たこの感情の、しかし決定的に恋とは違うところ
寡黙に語る
初恋は実らないなんて嘘だった

8月31日のやくそく
昨日の境界線を飛び越える
誰も知らない宇宙
花運ぶ使者の足音を聞きながら
まどろむ夕暮れは遠い昔
恋の側面
そして私はこの手を差し出すでしょう
きっと自分たちが思うほどに上手には生きていけないだろうけれど。
そんな欲望なんて噛み砕いてあげる
nildesperandum

夜明けのしずく
Moonstruck
I BEG YOU!
フォリ・ア・ドゥ
撥条仕掛けの少女は眠らない
慰みを必要としていたのは、きっと、
最後に笑うのは獣だけ
ヴァルプルギスの夜が明ける
かがり火は燃え尽きた
ユグドラシルの木の実をたべた。

駄目な言葉だけが胸にわだかまって
神の眷属である事を選べばこそ
知っているけど素知らぬふりで。
くだらないこと、みっつめ。
口癖感染
白く凍る指先
乾いたささやき
夢魔の独白
くずれた硝子細工
秘密に沈む

※nildesperandum……ラテン語で『絶望するなかれ』
※Moonstruck……『月の輝く夜に』あるいは(月光が狂気をもたらすという信仰から)『気の触れた』『狂気』
※I BEG YOU!……すがるようなニュアンスで『お願い!』
※フォリ・ア・ドゥ……感応精神病のこと。妄想を抱いたAから、Aと親密な結びつきのある健常者Bへと妄想が感染する現象を表す。


7月 19 2013

人と人2

くだらない別れ話を笑い飛ばして
彼女と彼女の言い分
なんて不器用なんだろう、私も、あなたも。
分かち合えるなら退屈も悪くない
「ちょっと通り掛かって」なんて、嘘ばっかり。
一度だけ、キスをしてください
今さらどんなあなたなら愛せないというの
私の好きな人は、私のことが好きではありません。私が女だから好きにはなれないと言うのです。
どれだけあなたから遠ざかれば、あなたを守れるのでしょう
好きなだけじゃどうにもならない事もあって、私たちの関係はつまりそういう類いのものだった。

絡めた指をほどくと決めた日
きっと君がすべてだった
閉ざされた目蓋の裏で、わたしたちは同じ祈りを孕む
柔らかな窓辺、君がいない、君がいない、君がいない。
溜め息の影が君を捕らえるとしても
二人だけの境界線
好きだと言ってみたら思わぬ結果になった
明かりがないと眠れないVS真っ暗じゃないと眠れない


7月 19 2013

愛と恋

私は愛する者を二度殺す
ヒューマノイドは愛を知るか
愛情オーバードーズ
今さらどんなあなたなら愛せないというの
くすぐったい愛情
どうしても正しく愛せない
親愛なる魔女よ。
どうか私の愛情を理解して
さあどうぞお好きなように愛して?
茹ですぎた恋愛感情

きみは愛を歌わない
うたかたの夢を恋う
春を恋う魚
ひと欠片のお砂糖と恋心
あなたを恋う、そして乞う。
恋と嘘とお伽噺
マナーモードの恋
それはそう、この身を切り崩して与えるような恋だった。
恋慕に似たこの感情の、しかし決定的に恋とは違うところ
初恋は実らないなんて嘘だった

恋の側面
春恋し
今のわたしたちに恋人同士という関係をプラスしませんか
酸欠気味の恋模様
息をするように恋をした
ずっと恋をしている
君の生き方がとても愛おしいと思う

『愛』『恋』のいずれかが含まれたお題です


7月 19 2013

あなたとわたしを構成するもの

類似お題:ホラー(グロテスク表現注意)

柔らかな手と手が触れ合うとき
腹に絡めた腕の強さは
暗闇の中であなたの手を探す
悪夢の中で繋いだ手は
世界の終わりまで、手を繋いでいて
ちぐはぐな体温
冷たい肌を擦り寄せる夜
今はまだ遠い掌
夜をなぞる指
暖かな骨

それは傷口に舌を抉じ入れるような
あなたを見つける事にかけては優秀なわたしの目
黒猫のようなあなたと、その眼を欲するわたし
私の肩を濡らした涙のつめたさを忘れられずにいる
閉ざされた目蓋の裏で、わたしたちは同じ祈りを孕む
わたしが追いかけていたあなたの背中はもうどこにもありはしない
絡めた指をほどくと決めた日
その日、わたしの心臓は食べられた。
底意地の悪い指先
象牙色の嘲笑

舌足らずで一言多い
錆びた目蓋は瞬かない
掌に残った爪の跡
そして私はこの手を差し出すでしょう
蠱惑する声
鎖骨に唇
薬指にスピカ
純白のひとひらを舌で掬えば、
泥と爪先