7月 21 2013

セリフ

「レバーは引く為に、スイッチは押す為に、ゴムは引っ張る為にあるのです」
「退屈は人を殺すって言うし、ねえ?」
「呼ばないで、そんな声で呼ばないで」
「もっと呼んで。私の名前を叫んで」
「なんなのAちゃんツンデレなの? 私の事好きなくせにー」「は?」「真顔かつ素で返すとか鬼かお前は」
「ねえ、抱きしめてもいい?」「どうしていちいち聞くんだ」「いや、だって刺されたくないし……」「好きにすれば」
「昨日さあ」「うん」「あんたに追っかけられる夢見た」「……」「しかもものすごい全力疾走だった。すっごい本気のフォームだった。あんた何か私に恨みでもあるの? そうなの?」「……」
「なんで猫に埋もれてるの?」
「だって私、爬虫類派だし」
「好きよ」「えっ」「私も、本。好き」「あ、ああ……」

「喧嘩って同じレベル同士の間にしか発生しないって知ってた?」
「わ、びっくりした。ただいまー。……ずっとドアの前にいたの?」
「なにその近年まれに見る芸術的な寝癖は」
「ねえ、手の冷たい人は心があったかいって言うよね。じゃあ私は逆なのかな?」


7月 21 2013

いろいろ4

オペラ・ゴースト
純白のひとひらを舌で掬えば、
Extraordinary Day
奇妙な共同生活
確かめ合うエピローグ
南校舎の階段、午後三時。
Calling from World
絶景ジェットコースター
分別すら脱ぎ捨てて
蜘蛛だけが見ていた

アインシュタインとアイスクリーム
電波塔から飛んでみて
伸びるゾンビ
絶頂アラクニド
トントン拍子で一回休み
無人の地下鉄
幽霊の苦労話
モノクロームガーデン
迷い猫は煩悶する。
月籠り

ならば理由を探そうか
離れていく春
やがて知ること
約束ごとは水槽の中
ブランコ空中遊泳
雑草でもいい
波間に浮かぶ部屋
機械であればこそ
さかさまピアノ
真夜中の寓話

星沈む
不純と月
時計の無い部屋
白色の鍵盤
青花トカゲ
翡翠を砕く
うたかたの入り江
ネオンテトラはかく語りき
針金の蝶
不死鳥のまたたき

卓上の駆け引き
羅針盤
アルミの翼
ラストフィッシュ
夕焼けキネマ
その言葉は期限切れ。
百葉箱の幽霊
噴水と鳩
一時休戦、間もなく開戦
夜明けの公園にて

※Extraordinary Day……『特別な日』


7月 19 2013

いろいろ2

決して壊れない言葉が欲しい
硝子張りの迷宮
白銀の時計
夜明けを待つ街
無秩序な夜のなかで
東の海に落ちる月
なみだの結晶
四角い部屋と魚
最後の夜が眠る場所
あの瞬間に限って言えば、僕のことばは嘘ではなかった

観覧車から見上げた空はあまりにも近かった
遠ざかりゆく冬があまりにも寂しかったので
一等星はまだ見えない
地球がとまればいいのに
無限の糸を手繰り寄せ
足りない欠片を探すには今宵はあまりに眩しすぎる
共鳴メカニズム
秋の霜
衰えゆく夏の日々に
溜め息の影が君を捕らえるとしても

三角形の宇宙船
底意地の悪い指先
感情の芽を迷わず摘み取る
羊の額
鳥の睫毛
犬の背中
猫の前足
皮肉っぽい天使
喜劇の積み重ね

8週目の夜をつかまえに
舌足らずで一言多い
明日をリセット
夕焼けに消ゆ
あと一分足りない
摘み取る罰
昼下がりの幽霊
皮肉合戦
玄関を開けたらそこは宇宙だった
罪の果実は青かった

アルファベット・クッキーで綴った
青白い満月が浮かんでいた
緩慢な告白
蠱惑する声
予想はするけど煩悶はしない
考えることを諦めた訳じゃない
盤上の取り決め
0と1でしか伝わらない
生き急ぐ蝉の叫びがあまりに切なかったから
不可解なメールがすべての始まりだった


7月 19 2013

人と人1

柔らかな手と手が触れ合うとき
くすぐったい愛情
ゆるやかな呼吸が欲しくて唇を塞いだ
あなたのひと欠片を、私にください
どうしても正しく愛せない
私が笑っても彼は笑わないけれど
腹に絡めた腕の強さは
暗闇の中であなたの手を探す
優しいふりをして騙して
悪夢の中で繋いだ手は

世界の終わりまで、手を繋いでいて
報われない嫉妬
ちぐはぐな体温
ひと欠片のお砂糖と恋心
親愛なる魔女よ。
冷たい肌を擦り寄せる夜
どうか私の愛情を理解して
さあどうぞお好きなように愛して?
あなたを恋う、そして乞う。
それでも私は彼女が好きだった。

二人きりで最期の晩餐を。
同じ季節を生きる
明日からは別の私とあなたになる
10cm先の鼓動
今はまだ遠い掌
坂道を競争
秘密を三つ教えてあげる
取引めいたキス
私を好きだと言ったあの子はもういないけど
嫌いと言って、笑った。

いつか訪れるさよならの1日前
だってずっと一緒になんていられない
あなたを見つける事にかけては優秀なわたしの目
黒猫のようなあなたと、その眼を欲するわたし
私の肩を濡らした涙のつめたさを忘れられずにいる
あなた以上に大切なものなんて何もなかった
あなたの入れてくれる完璧な紅茶や、風を孕んではためくシーツ
わたしが追いかけていたあなたの背中はもうどこにもありはしない
明日なんていらないと言ったら、きみが笑った
果たして嘘つきは君と僕のどちらだったのだろう

今のわたしたちに恋人同士という関係をプラスしませんか
好きにならないための言い訳を繰り返す私をどうか嗤って
きみと一緒にいると二度と朝が来ない事を願ってしまうよ
きっと私たちは正反対で、だけどたった一つだけ同じものを持っている
すべてを知っていながらも私たちはさよならをする
だからね、きみのことが好きなんだってば
わたしの女王陛下
きみのためなら何だって出来ると、そう信じていたあの頃