4月 22 2014

おとぎばなし3

くるくるくりかえす
東の海にダイヤモンド
構って攻撃
蜘蛛の巣に真珠
好きなものだけ拾って集めて、またあした。
好きなものが沢山ありすぎる
へんてこな声で鳴く猫と、僕が過ごしたひと夏の話
金魚のきもち
嫌いよりも、好きの方がちょっとだけ多い
対岸の白い花

トロピカルフィッシュ
星が息衝く時
春恋し
お伽の国で会いましょう
欲しいもの、ぜんぶぜんぶ。
日輪の髪飾り
酸欠気味の恋模様
花籠に星を拾い集めて
砂糖菓子の星
くらげとリボン

深海の花
なわとびにゃんこ
水鉄砲から虹色
無意識に恋慕
薬指にスピカ
夜更かしとホットミルク
星屑アリス
砂糖水と揚羽蝶
硝子の森
みずいろの星

きらいきらいきらい、きらきら
あなたに降る夢
花と荊
ひだまりにライオン
メイプルシュークリーム
窓明かりが咲く頃に。
海底プリズム
琥珀色の明かりと涙
悪夢のない世界でおやすみなさい
蝶と白い風船

純白ミント
ビスケットポップス
祈りのまなざし
ずっと恋をしている
人魚が産まれた日
真夜中に光を。
私はあなたと生きていたい。
夢の中であなたを探す
君の生き方がとても愛おしいと思う
今日だけ少女でいさせて


7月 19 2013

いろいろ3

3月33日、雨。
とは言え地球は丸い。
不可思議な訪問者
完璧な五月とは
落下地点はまだ見えない
掌に残った爪の跡
愛情オーバードーズ
好きだと言ってみたら思わぬ結果になった
ナンセンス・センテンス
残り一枚になったカレンダーと、果たせないままの予定

明かりがないと眠れないVS真っ暗じゃないと眠れない
毛布にくるまって、折り重なる暗闇のセロファンをただひたすらに数えた夜
ただ一人のためだけに寄り添い、守り、存在する
顔のない夢魔は言った、
瞬き一度の間に変わってしまう世界など
それはそう、この身を切り崩して与えるような恋だった。
獣であればこそ
恋慕に似たこの感情の、しかし決定的に恋とは違うところ
寡黙に語る
初恋は実らないなんて嘘だった

8月31日のやくそく
昨日の境界線を飛び越える
誰も知らない宇宙
花運ぶ使者の足音を聞きながら
まどろむ夕暮れは遠い昔
恋の側面
そして私はこの手を差し出すでしょう
きっと自分たちが思うほどに上手には生きていけないだろうけれど。
そんな欲望なんて噛み砕いてあげる
nildesperandum

夜明けのしずく
Moonstruck
I BEG YOU!
フォリ・ア・ドゥ
撥条仕掛けの少女は眠らない
慰みを必要としていたのは、きっと、
最後に笑うのは獣だけ
ヴァルプルギスの夜が明ける
かがり火は燃え尽きた
ユグドラシルの木の実をたべた。

駄目な言葉だけが胸にわだかまって
神の眷属である事を選べばこそ
知っているけど素知らぬふりで。
くだらないこと、みっつめ。
口癖感染
白く凍る指先
乾いたささやき
夢魔の独白
くずれた硝子細工
秘密に沈む

※nildesperandum……ラテン語で『絶望するなかれ』
※Moonstruck……『月の輝く夜に』あるいは(月光が狂気をもたらすという信仰から)『気の触れた』『狂気』
※I BEG YOU!……すがるようなニュアンスで『お願い!』
※フォリ・ア・ドゥ……感応精神病のこと。妄想を抱いたAから、Aと親密な結びつきのある健常者Bへと妄想が感染する現象を表す。


7月 19 2013

あなたとわたしを構成するもの

類似お題:ホラー(グロテスク表現注意)

柔らかな手と手が触れ合うとき
腹に絡めた腕の強さは
暗闇の中であなたの手を探す
悪夢の中で繋いだ手は
世界の終わりまで、手を繋いでいて
ちぐはぐな体温
冷たい肌を擦り寄せる夜
今はまだ遠い掌
夜をなぞる指
暖かな骨

それは傷口に舌を抉じ入れるような
あなたを見つける事にかけては優秀なわたしの目
黒猫のようなあなたと、その眼を欲するわたし
私の肩を濡らした涙のつめたさを忘れられずにいる
閉ざされた目蓋の裏で、わたしたちは同じ祈りを孕む
わたしが追いかけていたあなたの背中はもうどこにもありはしない
絡めた指をほどくと決めた日
その日、わたしの心臓は食べられた。
底意地の悪い指先
象牙色の嘲笑

舌足らずで一言多い
錆びた目蓋は瞬かない
掌に残った爪の跡
そして私はこの手を差し出すでしょう
蠱惑する声
鎖骨に唇
薬指にスピカ
純白のひとひらを舌で掬えば、
泥と爪先


7月 19 2013

天体、空、風景、天気

観覧車から見上げた空はあまりにも近かった
悲しみがたちまち東の空を覆い尽くした
一等星はまだ見えない
夕焼けの蜜色
ガラスコップに浮かぶ月
春の宵と降り注ぐ流れ星
夕映えは眠らない
八つ目の夜をつかまえに
夕焼けに消ゆ
限りなく透明な雨が降る

あなたの入れてくれる完璧な紅茶や、風を孕んではためくシーツ
空はとうに色褪せた
ガラス張りの月
空の色など知りたくもない
孔雀の羽は夕日に燃える
コンクリートの地面で雨が弾けて、
青白い満月が浮かんでいた
三日月の端っこにしがみついて
3月33日、雨。
青空で溺死

世界の終焉はオーロラとともに
誰も知らない宇宙
まどろむ夕暮れは遠い昔
春は朽ちる
引き裂かれた夜空の隙間
夜明けの黄昏
太陽を喰らう月
凍てつく夜を超えて
無秩序な夜のなかで
最後の夜が眠る場所

少女の為に降る星
三日月と金色の瞳
朝が見ていたわたし
まわる、まわる、朝と夜
夜を塗り替える腕
星屑の王冠
三日月の揺り籠
月明かりと雪明かり
星屑のランタン
流星を拾い集めて

月明かりとデート
雨粒を閉じ込めたカレイドスコープ
星降る窓辺のおとぎ話
水たまりの中に青空を探す
砕けない月、枯れない星
真夜中に咲く夢
夜の太陽、昼の月
白い夜が眠る揺り籠
あなたが手を引く夜


7月 19 2013

巡り巡る季節で16題

あまりにも賑やかなお正月
思いがけない初夢
バレンタインは日曜日
理不尽なホワイトデー
坂道を駆け下りる卒業式
3つ嘘をついたエイプリルフール
坂道をのぼる入学式
あの人の代わりは難しいと痛感する母の日
銀色の午後に染まる梅雨
忘れかけていた父の日

雨天決行の七夕
肌寒い海の日に
初めて尽くしの夏祭り
満月を待てないお月見
ハロウィンはホラーの予感と共に
あなたが手を引くクリスマス