7月 19 2013

よとぎばなし2

地下室の夜空
嘘の境界線
届くことのない手紙
躯を抉る月光
閉ざされた瞼の裏側で
名前をなくした夜の話
きみがいない楽園
百年の眠り
夜に潜むタナトス
昨日も明日も無くす君の抜け殻

鳥籠の中のアンビバレント
色褪せた体温
薔薇色の灰
夜を焦がす体温
砂時計と夜の瀬
夜に生きられぬ花
いつか孤独を殺す猫
ティーカップに沈む涙
一年周期の悪夢
目隠しの夜

懐疑的な指先
二度とは戻らない過去に縋る
壊れた時計が見る夢
明日には忘れてしまう約束だとしても
縛り付けた願い
逆さまの楽園
犠牲の羊を撃ち殺す
見破れない嘘
9月に私は死んだ。
嫉妬の狼、怠惰の兎

世界中のなによりも退屈を厭う
とある賢者の死
鈍色の花を摘み取る
その日、わたしの心臓は食べられた。
犠牲の羊
象牙色の嘲笑
空の色など知りたくもない
消えた死体たち
楽園に届かない
箱庭でしか咲けない花のように

錆びた目蓋は瞬かない
果樹園と罪人
宙に消えた声はもはや誰にも届かない
楽観的な考えに縋り付く
おごそかなエゴ
死せる町の子守唄
影をなくしたあの子
青空で溺死


7月 19 2013

いろいろ1

今宵、逃走劇に幕を引く
青色の声が呼ぶ方へ
機械仕掛けの羽を広げて
何もかも同じになりたいの
酸素を求める金魚
白いカラス
少女遊戯
金属のゆりかご
さようなら、また来年
夜が来たなら、一緒に散歩に出かけよう

空の無い世界に咲く花
物語の胎動と無限の森
月が攫った揚羽蝶
千の夜に歌う鳥
地下室の楽園
夜明けの黄昏
縁取られた希望
幻影の森と機械の海
海底の色をした瞳
永遠が棲んでいる場所

正当性を手探る
日曜の夜は暗く、厳かに
閉ざされた水槽
食べ残した思いがのどにつかえるから
さよなら平穏な日々
逆さまの夜
4月1日の真実
埋もれた感情を掘り返す
荒れた指がなぞる輪郭
安息日に嘘はつけない

白い真夜中
寂しがりやの悪夢
不調和の糸を手繰り寄せ
正しいことだけじゃ息が詰まる
嘘つきの約束
二日遅れの奇跡
どろどろに蕩けた空
氷の水槽
泣けない魚
完璧な吐息

日曜日の嘘
一足遅れで訪れた安息日
限りなく白い空
Escape from Nightmare
雪解けと共に消ゆ
東の海は紺色に染まる
白を喰らう黒
太陽を喰らう月
凍てつく夜を超えて
はじまりも終わりも全て聞かせて

※Escape from Nightmare…悪夢からの逃走(脱出)