7月 21 2013

いろいろ4

オペラ・ゴースト
純白のひとひらを舌で掬えば、
Extraordinary Day
奇妙な共同生活
確かめ合うエピローグ
南校舎の階段、午後三時。
Calling from World
絶景ジェットコースター
分別すら脱ぎ捨てて
蜘蛛だけが見ていた

アインシュタインとアイスクリーム
電波塔から飛んでみて
伸びるゾンビ
絶頂アラクニド
トントン拍子で一回休み
無人の地下鉄
幽霊の苦労話
モノクロームガーデン
迷い猫は煩悶する。
月籠り

ならば理由を探そうか
離れていく春
やがて知ること
約束ごとは水槽の中
ブランコ空中遊泳
雑草でもいい
波間に浮かぶ部屋
機械であればこそ
さかさまピアノ
真夜中の寓話

星沈む
不純と月
時計の無い部屋
白色の鍵盤
青花トカゲ
翡翠を砕く
うたかたの入り江
ネオンテトラはかく語りき
針金の蝶
不死鳥のまたたき

卓上の駆け引き
羅針盤
アルミの翼
ラストフィッシュ
夕焼けキネマ
その言葉は期限切れ。
百葉箱の幽霊
噴水と鳩
一時休戦、間もなく開戦
夜明けの公園にて

※Extraordinary Day……『特別な日』


7月 19 2013

いろいろ3

3月33日、雨。
とは言え地球は丸い。
不可思議な訪問者
完璧な五月とは
落下地点はまだ見えない
掌に残った爪の跡
愛情オーバードーズ
好きだと言ってみたら思わぬ結果になった
ナンセンス・センテンス
残り一枚になったカレンダーと、果たせないままの予定

明かりがないと眠れないVS真っ暗じゃないと眠れない
毛布にくるまって、折り重なる暗闇のセロファンをただひたすらに数えた夜
ただ一人のためだけに寄り添い、守り、存在する
顔のない夢魔は言った、
瞬き一度の間に変わってしまう世界など
それはそう、この身を切り崩して与えるような恋だった。
獣であればこそ
恋慕に似たこの感情の、しかし決定的に恋とは違うところ
寡黙に語る
初恋は実らないなんて嘘だった

8月31日のやくそく
昨日の境界線を飛び越える
誰も知らない宇宙
花運ぶ使者の足音を聞きながら
まどろむ夕暮れは遠い昔
恋の側面
そして私はこの手を差し出すでしょう
きっと自分たちが思うほどに上手には生きていけないだろうけれど。
そんな欲望なんて噛み砕いてあげる
nildesperandum

夜明けのしずく
Moonstruck
I BEG YOU!
フォリ・ア・ドゥ
撥条仕掛けの少女は眠らない
慰みを必要としていたのは、きっと、
最後に笑うのは獣だけ
ヴァルプルギスの夜が明ける
かがり火は燃え尽きた
ユグドラシルの木の実をたべた。

駄目な言葉だけが胸にわだかまって
神の眷属である事を選べばこそ
知っているけど素知らぬふりで。
くだらないこと、みっつめ。
口癖感染
白く凍る指先
乾いたささやき
夢魔の独白
くずれた硝子細工
秘密に沈む

※nildesperandum……ラテン語で『絶望するなかれ』
※Moonstruck……『月の輝く夜に』あるいは(月光が狂気をもたらすという信仰から)『気の触れた』『狂気』
※I BEG YOU!……すがるようなニュアンスで『お願い!』
※フォリ・ア・ドゥ……感応精神病のこと。妄想を抱いたAから、Aと親密な結びつきのある健常者Bへと妄想が感染する現象を表す。


7月 19 2013

いろいろ2

決して壊れない言葉が欲しい
硝子張りの迷宮
白銀の時計
夜明けを待つ街
無秩序な夜のなかで
東の海に落ちる月
なみだの結晶
四角い部屋と魚
最後の夜が眠る場所
あの瞬間に限って言えば、僕のことばは嘘ではなかった

観覧車から見上げた空はあまりにも近かった
遠ざかりゆく冬があまりにも寂しかったので
一等星はまだ見えない
地球がとまればいいのに
無限の糸を手繰り寄せ
足りない欠片を探すには今宵はあまりに眩しすぎる
共鳴メカニズム
秋の霜
衰えゆく夏の日々に
溜め息の影が君を捕らえるとしても

三角形の宇宙船
底意地の悪い指先
感情の芽を迷わず摘み取る
羊の額
鳥の睫毛
犬の背中
猫の前足
皮肉っぽい天使
喜劇の積み重ね

8週目の夜をつかまえに
舌足らずで一言多い
明日をリセット
夕焼けに消ゆ
あと一分足りない
摘み取る罰
昼下がりの幽霊
皮肉合戦
玄関を開けたらそこは宇宙だった
罪の果実は青かった

アルファベット・クッキーで綴った
青白い満月が浮かんでいた
緩慢な告白
蠱惑する声
予想はするけど煩悶はしない
考えることを諦めた訳じゃない
盤上の取り決め
0と1でしか伝わらない
生き急ぐ蝉の叫びがあまりに切なかったから
不可解なメールがすべての始まりだった


7月 19 2013

天体、空、風景、天気

観覧車から見上げた空はあまりにも近かった
悲しみがたちまち東の空を覆い尽くした
一等星はまだ見えない
夕焼けの蜜色
ガラスコップに浮かぶ月
春の宵と降り注ぐ流れ星
夕映えは眠らない
八つ目の夜をつかまえに
夕焼けに消ゆ
限りなく透明な雨が降る

あなたの入れてくれる完璧な紅茶や、風を孕んではためくシーツ
空はとうに色褪せた
ガラス張りの月
空の色など知りたくもない
孔雀の羽は夕日に燃える
コンクリートの地面で雨が弾けて、
青白い満月が浮かんでいた
三日月の端っこにしがみついて
3月33日、雨。
青空で溺死

世界の終焉はオーロラとともに
誰も知らない宇宙
まどろむ夕暮れは遠い昔
春は朽ちる
引き裂かれた夜空の隙間
夜明けの黄昏
太陽を喰らう月
凍てつく夜を超えて
無秩序な夜のなかで
最後の夜が眠る場所

少女の為に降る星
三日月と金色の瞳
朝が見ていたわたし
まわる、まわる、朝と夜
夜を塗り替える腕
星屑の王冠
三日月の揺り籠
月明かりと雪明かり
星屑のランタン
流星を拾い集めて

月明かりとデート
雨粒を閉じ込めたカレイドスコープ
星降る窓辺のおとぎ話
水たまりの中に青空を探す
砕けない月、枯れない星
真夜中に咲く夢
夜の太陽、昼の月
白い夜が眠る揺り籠
あなたが手を引く夜


7月 19 2013

おとぎばなし2

黒ねこのハロウィン
永遠を欲するということ
シュガーポットの中の海
一匹狼の兎
道化師の鋏
夜に泳ぐサカナ
朝と夜の庭籠
露草の冠
朝が見ていたわたし
荊の鳥籠

ぜんまいじかけの小鳥
まわる、まわる、朝と夜
その嘘と、真実を超えて
銀色のライオンと金色のウサギ
夜を塗り替える腕
きんいろに溶ける、夢
星屑の王冠
がらんどうの庭
うたかたの夢を恋う
しあわせで満たして

そらいろドロップ
時計仕掛けの森
三日月の揺り籠
しあわせな夢を紡ぐひと
白い世界で君だけを捜すよ
おとぎ話を探す旅
きみを乗せた馬車が駆ける
透き通る青の奥
午下がりの内緒話
春を待つ街

名前をなくした青い鳥
あなたが手を引く夜
うそつきのやくそく
夕焼けの蜜色
魔法が解けてもそばにいて
ヒューマノイドは愛を知るか
疑うことをやめた日
穏やかな晴れ間はとろけて消えた
ガラス張りの月
ガラスコップに浮かぶ月

春の宵と降り注ぐ流れ星
夕映えは眠らない
幸福の破片
限りなく透明な雨が降る
二人だけの境界線
孔雀の羽は夕日に燃える
まだ赤い果実
コンクリートの地面で雨が弾けて、
万華鏡の日々
三日月の端っこにしがみついて